FC東京

August 15, 2017

穿壁引光

FC東京1-0神戸
 
ホームでは4/30広島戦以来の勝利。前田さんのJ401試合目を勝利で飾って花を添える。それにしても、なんでこうもホームで勝てないのだろうか。当然、ホームで勝てないチームは優勝できないしファンも増えない。ポルディ景気で3万入ったが、ゲームを観て面白いと思ってもらえた人がどれくらいいたことか。
 
神戸は秀人がリベロに入る3バックで、どうもネルシーニョはミラーシステムを採用したような感じだった。システムが奏功してか、前半は完全にアウェーチームがゲームをコントロールしていた。カウンター気味に初めてのチャンスが27分。東が裏にうまく抜け出しGKと1対1になったが、シュートはGKにセーブされてしまう。以降は久々スタメンの大久保拓生(林は事故で謹慎か)が妙に張り切っていたシーンしか残らなかった。後半に入って、早めの時間で東を引っ込めヨネを入れてからゲームは回るようになった。神戸の電池切れと相まって、東京の攻める時間が長くなり、最終的にこのシステムの肝であるWH室谷が嘉人のスルーに反応して最深部に侵入し、マイナスクロスをフリーのウタカに供給すると、あとは流し込むだけだった。久しぶりにコンビネーションで崩した点だったような気もする。もっとこういったシーンが早い時間帯から見られればいいのだが、とりあえず狙いとするところは当たっているので良しとしよう。完封勝利も6月の清水戦以来だし、修正にどんだけ時間をかければよいのやら。
 
そもそも、東をIHに起用する意味が分からない。運動量と守備力を前提とするポジションならば、東は難しいだろう。実際、攻守においてポジショニングが悪い。嘉人が下がってボールを受ける時など、東のことは眼中に入ってない感じで存在を無視していた。シュートも吹かすし全く仕事になっていなかった。交代選手のチョイスは悪くはなかっただけに、東の先発は余計に謎だった。何等か期待して送り出しているのだろうけれど、このゲームに関しては篠田さんの見立て違いだった。
 
神戸に勝って、3バックシステムはまぁ使えるところまで来たように思う。次はJにおける3バックの代名詞、アウェーでずっと勝てていない浦和が相手だ。これで勝てるようなら、3バックへの切り替えは完成といってもいいだろう。監督が代わって迷走している相手だから、相手が変なお得意様意識でいるなら、付け入るスキはいろいろあると思う。連勝して後半戦の勢いをつけてほしいものだ。

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August 03, 2017

ナオの想い出

2013年の夏、協力店の訪問キャンペーンで当時住んでいたマンションの目の前のクリーニング店をナオが野澤を伴って来訪した。事前にクリーニング屋のお母さんからその話を聞いていて、色紙を用意して手ぐすね引いて待ち受けていた。普段なかなか小平にも行けないし、もともとサインなんかも積極的にもらう質ではないのだけれど、ナオとなれば話は別だった。その時もナオはリハビリの最中で、脚のことを聞いたらもうちょっとかかると話してくれたことを覚えている。
 
プレーヤーとして真面目で、いつも全力プレーを旨として、ゴールを量産できるような選手にまで成長した。移籍当初は横浜からチャラいアンちゃんが来たなぐらいの話だったが、いい意味で首都東京らしいスマートで爽やかなプレーヤーになっていったわけで、東京においても歴代これだけ華のある選手も見当たらない。そう、ナオには華があるのだ。プレーのディテールではなく、疾走躍動するその動きが華麗なのだ(永井なぞ足元にも及ばない。翔哉には華がない)。そして、彼はいつも何かを期待させてくれる(実際2010年のニッパツでのATで飛び出した決勝弾は、今思い出すたび鳥肌が立つ)。最近ファンになった人たちは手の付けられなくなったナオのプレーを見ていないだろうから、なぜ彼の引退にこれほどの想いが寄せられるのか分からないかもしれないが、とにかく彼は間違いなくアマラオが去った後の東京のアイドルだったのだ。
 
彼のスピードと切れのあるプレーは最大の武器であり魅力だが、それは常にケガの恐怖がつきまとう諸刃の剣だった。2005年の日産、油の最も乗っていた2009年の柏戦、調子が良くなると必ず起こってしまうアクシデント。好事魔多し。いずれもその場に居合わせていて、本当にスタジアムが凍り付くとはこういうことなんだと実感したものだ。特に2009年は得点王も狙えるほどの充実ぶりで、とにかく打てば入る確変状態だったから、そのショックはなおさらだった。タラレバになってしまうが、本当に怪我さえなければ、もっとゴールを量産できただろうし、チームの苦境を救ってくれただろうし、優勝の可能性もあったかもしれないと思うと、本当に彼のキャリアがこんなことで終わってしまうのが残念でならないのだ。しかし、彼が決断したことだ。それは彼にしかかわからないこと。だから、今季最後まで見続けよう。そして最後は、ありがとうと大きな声で叫ぼうと思う。

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July 31, 2017

秋風索莫

FC東京1-1新潟
 
夏本番というのに、ピッチの上にはもう秋風が吹いていたよ。3バックも期待半ば。悪くはないが良くもない。むしろカウンターの危険性が増して、上位とやった時にどうなるか空恐ろしくなる。
 
バックラインの並びがルヴァンの広島戦と同じだったのはちょっと意外だったが、どうやらヒョンスは間に合わなかったようで、吉本より徳、山田というチョイスがうちのディフェンスの台所事情を如実に語っている。徳は下手にゲームビルドに参加するよりは、ストッパー役に徹した方がいいかもしれないと思った。山田と丸はそつなく守れていた。あとはロングフィードだ。両翼は前半は右、後半は左で活性化し、両サイドからチャンスを量産したが、GK守田のセーブに阻まれて得点できない。ちなみにこのシステムだと両WHはファーサイドの詰めも重要な仕事になっている。
 
新潟がセットプレーで先制したので、引きこもる新潟をどうやって打ち破るかがゲームの焦点になったわけだけれど、いいところまで行って崩し切れないもどかしさがスタジアムに充満した。翔哉のポストも、後半の室屋のバーもちょっとしたズレではあるけれど、そこをしっかり見極めて冷静に流し込めるかどうかが技術的に重要なことであって、偶発的なプレーに依存していてはいくらチャンスを作りだしても得点は入らない。ウタカのゴールも、実際DFに当たって微妙にコースが変わっているラッキーがあった。
 
しかし、それ以上にこのゲームでは翔哉の視野狭窄加減が目立ち過ぎた。象徴的なのはウタカのパスを受けてGKと1対1になったシーン。DFを切り返しでかわしたまでは良かったが、その間にGKに間を詰められ、放ったシュートはGKにひっかけてしまう。自分で行くならさらに前へボールを出してGKをかわすぐらいしないと確実性はないし、当然後ろからフォローしてくる選手にラストパスを出せればゴールの確率はさらに上がっただろう。エゴの部分は出せばいい。しかし、それがチームの利益にならなければ、それは単なるエゴでしかない。たまさか、このゲームにおいては新潟の選手のプレスがそれほどきつくなくボールへの寄せもあまりしてこなかった。基本ゾーンで守っていたようだ。だから、意外とバイタルにボールが入っていたし、そこから先もサイドとIHのサポートがあって上手く繋げていた。それでも、ゴールを割るのは個人のプレーでしかないというところに課題を感じざるを得ない。脊髄反射的なコンビプレーをパターン化して覚えこませないと、これ以上即興的なプレーに期待しても点は生まれないような気がする。これは、なまじ名もありそこそこ技術もある選手たちが集まってしまったために起こった問題なのかもしれない。
 
某著名な代理人がツイッターで篠田さんをディスる発言をしたらしい。業界の人も篠田さんには限界を感じているようだ。当然オイラは当の昔に見限っており、この勝ち点差では優勝、3位以内は程遠い目標ということも認識しており、とりあえず今季はこのまま流してまた来年ということになるのは覚悟している。最下位相手にホームで先制され同点に追いつくのが精いっぱいのチームに、これ以上何が期待できるだろうか。

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July 27, 2017

消化不良

FC東京1-0広島(ルヴァン杯PO第2レグ)
 
噂の3バックシステムのお披露目。若干メンバーは落としてはいるが、大体のイメージはわかる。DFラインは右から徳、丸、山田。アンカーに高萩。IHにインスと拳人。WH(WB)に室屋と小川。FWは翔哉と前田。並びでいえば3-1-4-2になるが、DFラインは特に流動的で、攻撃中はボールサイドのDFがずれて4バック的(2バック)になったり、高萩が最終ラインまで下がってコントロールしたり、守備時は5バックになったりもしていた。肝はやはり両サイドの位置を高くすることにある。唯一の得点も、室屋が高いところに残っていたから生まれたものと言っていい。特に室屋は中に入っていくなどMF的な動きが多かった(対する小川はあまり理解していない感じ)。このシステムはサイドに張ることでフリーになりやすいとはいえ、相手が広島だったこともありワイドオープンな攻撃に対する対処の仕方は勝手知ったる人の家であり、東京の方もサイドチェンジのパスの精度、スピードがいまいちだったり、あからさまに行きますよという素振りなので簡単にサイドで詰められてしまう。また、DFからのボールを受けるのがアンカーの高萩一人の場合が多く、勢い前線へのロングボールやコースを切られた結果サイドにつけるしかないようなケースが増えて、マイボール保持の確率が低い印象がある。MFの人数が増えたから高い位置でのプレスが嵌るかと言えば、そこまでの効果はこのゲームでは見られなかった。むしろカウンターへの対処はより危険度が増したように思うし、アンカーの横のスペースや、3バックの外のスペースをうまく使われると(特に攻守が切り替わった直後)、かなり守備が追いつかなくなるのではないかと思う。ポゼッション志向のチームと対戦した時にどうなるかが見ものであるとともに心配でもある。ヨネをアンカーに、高萩をIHにした方がより良くなりそうな気はする。しかし、システムの習熟度が低く、選手も1.7ぐらいなので、真価のほどは不明だ。3バックシステムに対する評価は保留したい。
 
ゲーム自体は見どころが少なかった。翔哉が攻撃の中核を担って獅子奮迅してはいたが、どうにも空回り気味で相変わらず周りが見えていない。前線に人数をかけるのはいいが、もっと連動していかないと簡単には崩せない。得点は相手のミスからだ。ミスを誘発するということもあるが、やはりこちらからの仕掛けで崩し切りたい。ただ、そのポテンシャルはなんとなく感じたゲームだった。

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July 21, 2017

モチベーションのない後半戦

大久保とモリゲが戦線離脱し、バーンズ、拓馬がチームを後にした。バーンズの出奔は予定されていたとはいえ、異動先が広島とは驚いた。さらに拓馬の移籍は寝耳に水で、しかもKリーグ。どんなネットワークで引っ張られたのだろうか。まぁ、2人とも新天地で頑張ってほしいと思う。
 
入れ替わりで広州富力からヒョンスが復帰。リッピがルーカス押しで加入。ジャキットはアジア枠でバンコックからローン、ルイス・フェリペも選手登録されるとの噂。これで一応外国籍選手枠は埋まるのだけれど、リッピ以降は育成枠で即戦力としては難しいだろう。戦力的には上積みはない。クラブも今季の目標を下方修正したようだし、ルヴァンは残ってはいるが、ノックアウトラウンドに入ったとたんにやられそうだし(7/26は結局チケット買ってしまったので、勝ってもらわないと困る)、後半戦何を見て楽しんだらいいのだか。建英のJ1デビューは夏休み期間中には実現するだろうが、それは一般向けの話題作りで、我々にとっては建英には悪いが諦めの象徴でしかない。
 
クラブが本気でまだ優勝を考えているなら、テコ入れすべきは監督なのだ。鹿島のように。曲がりなりにも各年代の日本代表をズラリ並べてこの成績なのだから、育ってないのか使い方が下手なのかどちらかだろうし、それはとりもなおさず監督の責任が大きい。前半戦を観ていて、鳥栖戦のような斜め上を行くゲームは別にして、同じことをやってたまたま点が入って勝った、たまたま入らなかったので負けたという印象が強く、勝つことへの執着がすごく希薄に感じた。がむしゃらに走ってそれでだめでしたはプロではない。どうやって勝つか≒どうやって点を取るかをちゃんとプロとして考え、それをピッチの上で表現してほしいのだ。その意図を後半戦では感じたいし、そこがあれば順位とかは別に今季は(残留前提ではあるけれど)もう気にしない。篠田さんもJFKから引き継いだころは、もうちょっと意思みたいなものを感じたのだけれどね。

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July 10, 2017

疾風勁草

FC東京2-2鹿島
 
何と言っても拳人。彼を起用した篠田さんの采配が大きかったということだけれど、彼を前目で使うにはヨネの復帰が不可欠だったわけで、歯車が上手くかみ合ったということなのだ。ボランチに入るとボールを運ぶ縦方向の推進力が不足する拳人だが、ゴールチャンスでは後ろからスペースに入っていく突進力が活かされる。篠田さんは「このゲームに関しては」という発言もしていたが、意外と2列目の方がいい感じだと思う。
 
前半、先制されて嫌な雰囲気になった。そして、ゲームは鹿島が完全にコントロールしていた。それでも焦れずにチャンスを伺っていた。この辺りはチームとして少し進歩したところかもしれない。実際、得点はいずれもカウンター気味で、一点目のコースケのアーリーはテンポが良かった。サイドでこねて真ん中が整ってから上げるよりかは、あのタイミングで入れれば、中で1対1で競り合えると思う。得点の確率は多少なりとも上がるはずだ。時間帯もよく、前半で追いつけたのは結構心理的に大きかったと思う。2点目は完璧なカウンターで、ウタカのラストパスが優しかった。拳人のシュートもGKの動きを冷静に見て逆を突いた。やっぱりゴールはカウンターで生まれることが多い。
 
観ていると、永井や東のセンス(プレー選択やパス精度)の無さにガッカリする。永井はさらに足元の技術が乏しい。翔哉はテクニックはあるが、球離れの悪さと視野の狭さがプレーを縮こまらせていて、ともすると逆カウンターの起点にもなりうる危険性を孕んでいる。終盤の交代も、一種の毒薬のように見えてしまう。実際、中に切れ込むプレーは読み切られており、いいシュートだったがあのコースも読まれていた。ここのところ、結果が伴っていない。点を奪うためのスキルとインテリジェンスが不足している。
 
シュート数はわずかに7本。鹿島は約倍の13本。どっちがホームチームなんだか。これしか打たなくても2得点という見方もできるが、やはりホームで支配されるゲームは気分が悪い。ペドロの2点目が悔やまれるが、まぁ、負けないで良かったというのが本音だ。CB2人はギリギリのところで踏ん張った。2失点はしてしまったが、好調の鹿島の攻撃陣に良く食らいついていたと思う。
 
大久保とモリゲが離脱して戦力としては落ちたかもしれないが、チームとしてはむしろ戦術的に整理されて、残された選手たちのモチベーションも改めて上がったような気がする。篠田サッカーが実際どういうところを目指しているのかが今もってはっきりしないなか(オイラだけか?)、残りゲーム、我慢強く守ってカウンターでOKだ。この戦術であれば永井も活かせるし。それが今できる最善、を確認したゲームだった。

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June 24, 2017

ファンタジーサッカー2017 第16節

今節は柏と鹿島のKKコンビ。ボトムズ相手なので手堅いところかと思います。あとは選手が嵌るかどうか。我が軍はアウェーの磐田はあまり得意ではないので最低限にしました。
 
【mini】(第16節)
GK中村航(柏)
DF昌子(鹿島)
DF植田(鹿島)
DF山本脩(鹿島)
DF中村雄(柏)
MF高萩(東京)
MF齋藤学(横浜)
MFレアンドロ(鹿島)
MF手塚(柏)
FW大久保嘉(東京)
FWクリスティアーノ(柏)C
 
ヒョンスが戻ってくるような報道が出ましたね。言い続けてやっとCBのテコ入れです。まぁ、ある程度計算ができるプレーヤーだから良しとしましょう。あとは、攻撃のコーディネートをどうするかですよね。調子がいい選手を並べたって、それだけで点が取れるわけではないですし、そもそもうちの連中は予測能力とインテリジェンスが足りないから、その辺から鍛えないとこの先はないですよ。
 
それぞれ事情は異なるものの、他のチームも補強に余念がないですね。柏はキム・ボギョンが全北から、鳥栖は鎌田がドイツに出て、DFのチョン・スンヒョンが蔚山から加入するようです。G大阪は堂安がオランダへ出て、ファン・ウィジョが城南から加入。ボトムズでは、大宮は済州からFWのマルセロ、新潟は名古屋からDFの大武、元群馬のFWタンケ、広島は元G大阪のパトリックを獲得するようです。札幌は既報のタイの王子様w、甲府はブラジル人FWのバホスと、例年になく活発で各チームとも残留に向け打ち手が早い。大宮のマルセロは良さ気ですが、蓋を開けてどうなりますやら、後半戦が楽しみです。

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June 22, 2017

会稽之恥

FC東京1(4PK5)1ACパルセイロ長野
 
正直、よもやこんな結末が待っているとは想像もしていなかった。これで年末から正月にかけてサッカーを気にせずスケジュールが組めるので、それはそれでよかったかな。
 
仕事が早く片付きそうで、天候も回復するらしかったので、昼のうちに7/11で当日券を入手して、いそいそと会社を出た。着いた時にはすでにゲームは始まっていて、観客が5000人にも満たない割には、ビジターが元気に応援しつつ、うちのG裏もチャントをかぶせたりして、それなりにスタジアムは活気づいていた。雨も上がって、いつもの天皇杯初戦に比べて、多少の緊張感が漂っていた(なかなか点が取れないのでスタジアムのイライラ感がつのっていたせいかも)。実際J3とはいえ、長野は常に上位争いをする準J2と言っていい好チーム。今シーズンから我が軍OBの浅野さんが指揮を取り、オーガナイズされたプレーを実践している。当然、名の知れたプレーヤーはいないが、上に上がろうとする野心に満ち溢れている、甘く見るとやられる相手だ(しかも、この日の長野はレギュラースタメンとは異なる若手中心のチームだったらしい)。そんな相手に対して、篠田さんはメンバーを総とっかえ、まさしくターンオーバーで臨んできた。選手の質では明らかに勝っており、常識的に考えて負けるわけがなかった。しかし、好事魔多し、これぞフットボールの醍醐味。守ってセットプレーで得点し、あわよくばそこで勝ち抜こうという相手のプラン通りにゲームは運んでいく。同点に追いつかれたところで、ストーリーは出来上がっていたのかもしれないが、それでも、延長を含めた終盤相手の電池切れにつけ込み、フィジカルで押し切れると思った。思ったが、結局守り切られた、というより押し切れなかった。ゴール前に壁を張り巡らす相手に対して、あまりに無策。狭いスペースを即興で抜けるほど相手もへまではない。クロスにしても放り込むだけでは跳ね返されるだけ。翔哉の左から切り込んでファーへの巻き込みシュートも最初は通用していたものの、徐々に相手に読まれるようになってからは、ゴール前を右往左往するばかり(そもそも、誰が攻撃のタクトを振るうのかがハッキリせず、相変わらず行き当たりばったりの攻撃が続く)。このようなシチュエーションでは、まだポポさんの時のサッカーの方が可能性があったように思う。最大の欠陥はスピードの無さだろう。スペースがないので永井の足も活かせない中、局面のプレーにおいて判断やプレーのスピードが遅いのでディフェンスを剥がせないのだ。読まれやすく、簡単についてこられるから、個の部分で打開できない。剥がせないからずれない。はじき返される。この繰り返し。それに、プレーの精度も低い。インターセプトされ、あわやというシーンも何度かあった。選手のクオリティとチームプレーのクオリティはまた別物なのだと、改めて考えさせられる。下げることは決して悪いことではないと思うが、下げて自らピンチを招くのは馬鹿のやることだ。
 
それにしても、このメンバーで勝てないとなると、ベンチメンバーのクオリティは結構低い。それにU23は結構ガンバっていると見るべきだろう。もしかしたら、U-18のメンバーを数人入れた方が良かったのではなかっただろうかとも思ってしまう。J3に負けた事実は、我々以上に選手にとって重くのしかかるのではないだろうか。これを機に、死に物狂いでまた練習に取り組んでくれればいいなぐらいしかポジティブな話はないぐらい酷い敗戦だった。

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June 19, 2017

螻蟻潰堤

FC東京0-1横浜
 
全編通じてポゼッションは横浜の方が上だった。最後まで主導権は取ることができなかった。そんな中で、いくつかチャンスを作り、このしんどいゲームをものにすることもできた可能性はあった。ただ、エースは不発だった。ボールがこぼれてくるといった幸運もなかった。今日はホームチームの日ではなかった。
 
決勝点はバイタルでフリーになっていた天野にボールが入ったためで、ポジション的には高萩が見ていなければならなかった。ここまでの中盤のガチンコでは存在感を発揮し、拳人の出来があまりよくなかったこともあり獅子奮迅の活躍を見せていたが、最後の最後で集中が切れてしまった。途中出場の陽平も中途半端なポジショニングで扇原を抑えられなかった。ほんの一瞬の緩みがすべてをダメにする典型的なゲームだった。
 
負けはしたけれど、それなりに見るところはあって、特に右サイドで室屋とマルティノスがガシガシやりあっていて面白かった。ただ、室屋が押し込まれるシーンが散見され、まだまだ足りないという印象を強くした。このぐらいの相手にフィジカルも含めて圧勝しないとA代表は夢のまた夢だ。とにかく、とことん今はこういうタフな相手とやりあうしかないだろう。攻守にわたってもっと成長してほしいと思う。
 
互いにそれなりに良い攻撃をし、お互いに凌ぎあう中で、我慢しきれず崩れてしまったのは、今のチームの状態をそのまま表しているように思う。これだけスリッピーなピッチだから、打てば何か起こるというのを期待したシュートも何本かあった。最終盤はモリゲを上げでパワープレーもやった。途中出場の拓馬や永井も前線を活性化するには役立った。やることはやったんだから、それはそれとして受け入れないといけないのだが、それにしても、やはり点の取られ方が悪すぎて、ネガティブな印象が残ってしまう。なんとももどかしい敗戦であった。

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May 29, 2017

形単影隻

FC東京1-1甲府
 
最近の彼らのプレーを見ていると、自軍の選手しか目に入っていないかのようなシーンがよく見られる。そこ出しちゃ危ないだろうというパスや、それ短すぎといったパスで、相手に食いつかせる意図で出しているならまだしも、明らかにイーブンボールになるような中途半端なパスだ。このゲームでもソータンが、モリゲなのか林なのかに戻したパスが弱すぎて、まるで堀米に出したかのようなパスになってしまった。これではモリゲも林もいかんともしがたい。膠着したゲームだからこそ、細心の注意が必要な状況だっただけに、あまりにソータンのプレーは軽すぎた。
 
開始2分で先制して、これは久々大収穫祭の予感かと色めきだったが、何のことはない、適宜リトリートしてくる甲府の守りを崩せずズルズルいくパターンだった。前半などはシュートも乏しく、追い打ちをかけるかのように前半終盤で苦労する敵に点をプレゼントするありさま。後半の後半、ややオープンな展開になると、むしろ甲府のカウンターにうってつけのシチュエーションとなり、ATのウィルソンの決定機はほぼ敗戦のシーンだった。負けなかったのはまさしく林のお陰である。試合運び自体はお粗末で、危うく相手の思うつぼに嵌りそうになったことも含め、G裏の大ブーイングは理解できる。大久保もストレスで円脱でもできるんじゃなかろうか。
 
前半、裏を狙うなら裏を狙うで徹底すべきだった。最終ラインに相手を呼び込んでタイミングで永井を走らせるとか。やりようはあったはず。スペースがなくなればドリブルでつっかけるのはいいとして、翔哉がボランチの位置でパス出し役になるのは采配としておかしい。さらに、その翔哉が無理筋の縦パスを出してDFに引っかけカウンターの起点を作ってしまっていたのには呆れてものも言えなかった。後半頭から拓馬が入って、彼のダイアゴナルな動きは前線を活性化したが、翔哉の現状は劇薬の部類に入るだろう。で、今回はその毒であやうく自家中毒を起こしそうになった。プレー選択とプレーの精度がかなり落ちているのが気がかりなところ。
 
こんなことだと、いよいよ韓国から建英が帰ってきたらベンチに座っているかもしれない。

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