書籍・雑誌

September 19, 2013

有頂天家族

Photo有頂天家族/森見登美彦
幻冬舎文庫 ISBN978-4-344-41526-3

京都に棲む、とある狸一家の物語。原作小説への入り口は実はアニメ。カバーはアニメと連動してクロスメディア展開中。久米田康治原案のキャラクターデザインと、実写をなぞったような京都の街並みが妙に懐かしげな世界観を生み出していて、そこで展開される狸模様がこれまた可笑しいのだ。原作に遡ってみると、アニメ化が成功していることに改めて気づかされる。週一アニメの進行に我慢できなくなって、ついに買って一気に読みきってしまった。(ネタバレ)

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October 02, 2012

火星年代記

Photo火星年代記/レイ・ブラッドベリ 小笠原豊樹役
ハヤカワ文庫SF

8月22日、NASAは、火星探査機キュリオシティのランディングポイントをレイ・ブラッドベリにちなんで「ブラッドベリ・ランディング」と命名したという。そのニュースとともにブラッドベリが今年の6月になくなったのを知ったのだった。SF好きならば誰でも知っているような著名な作家ながら、不思議と縁がなく、いくつかの代表作も題名は知っているものの、実際読んだことがないことにハタと気づき、書店に駆け込んでこの「火星年代記」を手に取った。

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September 07, 2012

生きる悪知恵

Photo生きる悪知恵/西原理恵子

文春新書 ISBN978-4-16-660868-3

帯のタタキは「史上最強の人生指南書 サイバラ、新書初登場!」と力が入っているが、中身は大したことはない。マンガ家西原理恵子が老若男女一般人60人のいろいろな相談に答えている(シャレで漫画家などリエコ姫の5人のお友達の愚痴にも答えている)。その返しの軽妙さを楽しむのが基本だろうか。人の人生を笑うなら、WEB読売・大手小町の「発言小町」に寄せられるトンデモ相談と、それをぶっ叩きまくるレスを眺めていたほうが安上がりでいいし、こんな人が世の中にいるんだとか、こんな考え方をする人もいるんだとか、いろいろ勉強になる。幸い自分の周りには発言小町に登場するような人は見かけないので安心するのだが。

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September 01, 2012

シャドー81

81シャドー81/ルシアン・ネイハム 中野圭二訳
ハヤカワ文庫 ISBN978-4-15-041180-0

1975年に発表されたハイジャックを題材としたクライムアクション小説。ハイジャックといえば機内に武器を持ち込み、乗客を人質に要求を突きつけるのが常識的だが、ここにはまったく異なる形のハイジャックが描かれている。それは、飛行する民間機の後方から戦闘機がミサイルで狙い撃墜すると脅す形で乗客乗員を人質に取る方法だ。犯人は自らを飛行機の背後にいる者〝シャドー81〟と名乗る。(ネタばれ)

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March 13, 2012

J2白書2011

J22011 J2白書2011/J'sGOAL J2ライター班
東邦出版 ISBN978-4-8094-1005-5

記念に購入。アウェーにほとんど出かけられず、地方都市に息づくサッカーチームのリアルな姿に触れてみたかった思いは今でも強い。370ページほどのボリュームを20チームがほとんど均等に分け合う内容で、各チームのシーズンの悲喜こもごもがよく伝わってくる。J2優勝したチームだからといって大して特別扱いはしてくれない。せいぜい巻頭の植田朝日と日々野真理の対談ぐらいだ。読み通してみるに、各月のベストゲームには必ず東京が負けたゲームが選ばれていたり、やっぱり東京というチームはJ2リーグからしてみると「お客さん」だったんだなぁという感じを強く受けた。

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January 03, 2012

ふたりサッカー

Photoふたりサッカー/倉敷保雄+あらゐけいいち
白泉社 ISBN978-4-592-14720-6

地元の書店ではコミックスのコーナーに積んであった。表紙があらゐけいいちのイラストなんで、倉敷さんとのコラボでサッカー四コマでも出したのかと思って、つい手にとってしまった(しかも1、2の2冊とも)。中を確認してみてビックリ。これは倉敷さんのコラム本ではないですか。まぁ、最初は挿絵だったあらゐのイラストも、途中から4コマに変わったから、あながち間違いではないのだけれど、これをコミックスのコーナーに積んでおく書店の目論見があざといと思った。あらゐけいいちで釣ったほうが売れるんではないかという。でも、オイラと同じように間違って手にとってしまった人がいたとして、その人がサッカーとは何の関係もないのだけれど、この本を読んでちょっとでもサッカーに興味を持ってくれるとしたら、それは本屋GJ!なわけですよ。いや、その前にあらゐがどんだけのもんかということはあるな。

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November 01, 2011

ふしぎなキリスト教

Photoふしぎなキリスト教/橋爪大三郎×大澤真幸
講談社現代新書 ISBN 978-4-06-288100-5

どうも、いろいろと物議をかもし出している書籍らしい。キリスト教信者からは、記述の中に嘘が含まれていると指摘されているし、池田せんせなんかは〝でたらめな本〟とけんもほろろだ。本書は、一応キリスト教に造詣が深いらしい社会学者同士の対談で進められているが、学者だからといって何でも知っているわけではないということなのだろう。ただ、社会学的に宗教を見ると、こんな風に解釈もできる、ぐらいに思っておけばいいのではないか。嘘はまずいが、解釈はそれぞれの立場によっても異なるのだから、それは部分的にでも尊重されていいはずだ。

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September 14, 2011

決断できない日本

Photo_3 決断できない日本/ケビン・メア
文春新書 ISBN978-4-16-660821-8

いろいろ日本とは何かという書物は読むのだが、今度は反対側から見てみよう。
ケビン・メア氏は駐日大使館経済担当官を振り出しに在日経歴19年の日本通のアメリカ人。奥様は日本人だそうだ。春先に、アメリカ人学生向けの講演で「沖縄はゆすりとごまかしの名人」と発言したことの責任を問われて地位を追われた人物だ。本書はこの事件の顛末を明らかにし、彼の汚名をそそぐための弁明がしたためられている。そして、彼の経歴の中から日米安保の今日的意義と日中米関係の危うさを知ることが出来る。

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September 04, 2011

日本人の誇り

Photo 日本人の誇り/藤原正彦
文春新書 ISBN978-4-16-660804

国内は東日本大震災からの復興と福島第一原発の後始末に追われ、顕在化している数多の国家的課題は一向に解決されないまま等閑になっている。特に外交面では、中国は相変わらず尖閣にちょっかいを出し続けているし、韓国も竹島に居座っているし、ロシアは堂々と、しかも北朝鮮の労働者まで投入して北方四島での開発を加速化させているし、アメリカとは基地問題がぶら下がったままだ。この先、内需の縮小に伴い、日本経済はパラダイムシフトせざるを得なくなっていく。そのとき、特に中・米との関係をどう保っていくのかは、日本にとっての大命題であり死活にも関わってくる。しかし、本当に国益を考えた対応が出来ているかといえば、全くの駄目駄目。弱腰もいいところだ。日本が両国に対して強く出れない現状が、一体どのようにして生み出されてきたのか、その経緯を明治時代に遡って検証する。

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August 18, 2011

はじめての支那論

Photo はじめての支那論/小林よしのり×有本香
幻冬舎新書 ISBN978-4-344-98225-3

有本氏の豊富な中国経験から導き出される中国人観と、小林よしのり氏の国家論が付かず離れずで展開される、だれにでもよくわかる近代中国論。
なぜ日本だけがチャイナを「支那」と呼ばないのか。なぜそこまで彼国に気を使うのか。尖閣諸島の一件然り、中韓にヘコヘコしている政治家を見ると非常に腹が立つのだけれど、同じような思いを持っている人には是非読んでいただきたい慧眼の一冊だ。

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