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September 01, 2018

ミッション:インポッシブル/フォールアウト

普通は観終った後もストーリーはしっかり覚えているのだけれど、この映画を観終った時、すっかり前半部分がすっ飛んでしまっていた。こんなことは珍しいことで、それだけ終盤のドラマ展開が‘ありえなかった’ということなんだと、改めて思った。トム・クルーズは本作でも懲りもせずスタントなしで体当たりのアクションを連発しているのだが、シリーズの中でも最高傑作と言っていいぐらいのアクションを見せてくれている。必見!(ネタバレ)

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撮影中に骨折して制作が中断していた話は知っていて、いい歳して相変わらず無茶していると思っていたが、本作を見ればなぜ彼がそこまでこだわるのかが良く理解できる。これまでも自身でスタントをこなしてきたが、本作はここまでやるかという行きつくところまで行きついた感があり、それ故に‘インポッシブル’さがリアリティを持って(CGでも漫画でも洒落でもない現実として)伝わってくる。そして、剥き身の人間が危険な場所(これは意外と重要なポイントのように思える)で危険なアクションを完遂する、そのハラハラ感が否応なく観客の意識をスクリーンに集中させ、その世界に引きずりこんでいくのだ。そして、ミッションが成功した瞬間にそれまでの緊張が一気に解放されるその爽快感たるや、CGなどで作りだされるものとは比較にならないほどスカッとする。これこそが、アクション映画の神髄であると、彼は自身の身体を持って訴えているのである。当然本作でもCGは多少は使っているし、最後のヘリの墜落だって常識的に考えれば落ちた時点で乗員は死亡しているか、生きていたとしても相当な重傷を負っているはずだろう。だがしかし、そんな常識論を吹き飛ばしてしまう圧力が、理屈を超える説得力がこの映像には存在している。それにしても、よくああいうロケ地を探してくるものだと感心しきりである。
 
とにかくトム・クルーズである。特に本作で好きなのは、ウォーカーを追って走るロンドンのシーン。アスリートのように美しい。走っているだけなのに、観ていて惚れ惚れする(屋上を疾走する彼を上空からパンするカメラワークも美しい)。それに最後の岩壁のシーンは一体どうやって撮ったんだろうか。ちょっとした感動すら覚える。まぁ、演技の方は置いといて(それはルーサー役のヴィング・レイムスやベンジー役のサイモン・ペッグが見せてくれるので)、ひたすらトムのアクションに魅入る(だけでいい)映画ともいえる。騙し騙され、誰が裏切り者なのか、また難しいミッションをどうやってクリアしていくのか、シナリオもよくできていて飽きさせない(ただ、立て続けに来るので休まる暇がないのはちょっと難点かも知れないが)。実に密度の高い作品だ。

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