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May 30, 2016

飲水思源

FC東京1-0G大阪
 
トラッキングデータを見て面白いなと思った。特にガンバのサッカーの特徴が良く表れていると思った。ゲーム全体を通して、ガンバのサッカーはなんとなくもっさりとしたイメージで、のらりくらりしつつ敵の急所を見つけるや否や、そこをスピードとテクニックで急襲する。前半は受けてカウンター狙いだったし、後半は宇佐美が自分で持ち出してシュートを狙うパターンが脅威的だった。そういったスタイルは数字にも表れていて、チームの総走行距離は東京よりも約6㎞少ない。長距離を走った選手は東京は全ポジションに散らばっているが、ガンバはDFに集中している。宇佐美は10㎞程度しか走っていない。前田さんなんか両チームno.1で11.8㎞だ。これは東京が前から追っかけている守備システムの違いに起因しているのだが、それにしてもよく走る。もっと面白いのはスプリントの数。15回を超えているのは東京では4人。最高は前田、水沼で20回。対してガンバは3人だが、最高は藤春の36回!(米倉も21回)宇佐美も20回を数える。ガンバはチャンスと見るや両サイドバックが長躯上がっていくわけだ。友連れで宇佐美もスピードを上げ前線に絡んでいく。普段ダラダラ動いているが、チャンスのスイッチが入るとスピードが上がる、このメリハリがガンバの攻撃の特徴と言えそうだ。数字的にも東京の攻めはトランジットの部分が弱い。攻守の切り替えが温い。東京のDF陣のスプリントが多くなるのは、それだけピンチを事前に予測してポジションを取れてないという証でもあるだろう。
 
4-3-3とはいえ、インサイドハーフの3人の役割は、フィッカデンティ時代の3ボランチと大差ない。システムを変えてからは守備は安定してきた。決勝点はFKからだし、結局去年のやり方が(今のところ)一番結果を出しやすいということだ。攻撃では結構ボックスの中には入れていたように思う。あとはラストパスの精度の問題(さらにはその先のフィニッシュ精度の問題が横たわっているのだが)。一つ一つ積み上がってきている感はある。当然気持ちの部分もあっただろう。ACLでああいう負け方をして、勝負、勝敗へのこだわりは以前に増して強くなっていた。ガンバのプレースタイルと対比して、それは一層感じられた。振り返って思うに、テクニックがいくら優れていても、いくらポゼッション有利にしても、結局球際で戦って勝ち切らなければ勝利は手にできないのだ。その厳しさがJには欠けているように思う。そしてそれこそが近年ACLで日本が勝てない理由のような気がする。熊さんがJ2の時よく「サッカーの本質」というワードを使っていたことを思い出す。システムだなんだは二の次で、やっぱりピッチ上の選手たちがどれだけ勝ちにこだわれるか、厳しく行けるかということなんだろう。そのこだわりがプレーのディテールに繋がっていくような気がするのだ。本質を追求すれば、安直なプレーは減っていき、リスクは低減されチャンスらしいチャンスがもっと増えていくのだと思う。前線に縦パス入れようとしてひっかけてカウンターを食らうシーンが散見された。縦パスをチャレンジと見ることもできるが、一方でアバウトなパス、見込みのパスも結構多い。修正すべき点、スキルアップすべき点は相変わらず山ほどある(特に東よぉ)。4-3-3にしてベースに立ち戻れたからには、これからは攻撃のディテールの積み上げだ。ムリキももうじき合流できるだろう。ACLへは2nd優勝が近道。そこに向けて精進していってくれ。
 
追記:スカパーの特別ゲストでコースケがブースに入っていたようだ。ベンチには戻ってきていたが、師匠の前で成長した姿を見せられなかった小川は残念だった。しかし、チャンスはまだある。ガンバレ。

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