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January 11, 2016

スター・ウォーズ/フォースの覚醒

『シスの復讐』から10年、エピソードⅥ『ジェダイの復讐』からは32年の月日が流れている。エピソードⅦ『フォースの覚醒』は現実世界の年月をそのままスクリーンの中に取り込んだ稀有な作品だ。ただ、物語自体はこれまでの繰り返しに過ぎない。3部作の最初だけあって設定の説明で終わってしまう回だから仕方がないにしても、新しいものが全く見当たらない。物語を完全完結させたいという作り手側のエゴだけしか感じないのはちょっと悲しい。いや、このままだとそれこそエンドレスになりかねない。(ネタバレ)

ハン・ソロ(ハリソン・フォード)とレイア姫(キャリー・フィッシャー)がそのまま年寄りになった絵面はそのまま自分にも返ってくる。年を取ったのだと実感させられる。キャリー・フィッシャーが小太りのおばあさんのまま出てきたことに嫌悪感を示す人もいるようだが、自分はむしろそのリアリティこそがこの作品が32年前のエピソードの続きなのだという証明になっているように思った。ただ、彼ら自身この大ヒット作の‘始末をつける’ことについてどのように思いながら演じたのだろうか。帝国を打倒した歓喜から、どうしてこんなことになってしまったのか。あまりに惨めで、今のところノスタルジーだけでしか語れないのだ。

Star_wars_episode7

ストーリーはシリーズの仕様ママで、善と悪、光と影の対立、暗黒面にとらわれたジュダイと対抗する若き騎士の話だ。主人公は女の子・レイ(デイジー・リドリー)に変わってはいるが構図自体は変わらない。それにしても、第2シリーズで活躍した登場人物たちがことごとくダメダメに描かれているのは何故だろう。ハン・ソロはレイアと結ばれ子供(ベン=カイロ・レン/アダム・ドライバー)を授かるが、息子はダース・ベイダーに憧れ暗黒面に落ちてしまう。レイアも反乱軍の将軍としての職に没頭し、子供に十分な愛情を注げなかったんだろう。彼らはベンをたたき直すためにルーク(マーク・ハミル)に託したが、彼も失敗し、その責任を感じてルーク自身失踪、隠遁してしまう。実に情けない。めでたくベンはカイロ・レンと名乗り、帝国の残党であるファースト・オーダーの幹部として残虐の限りを尽くしている。エピソードⅦは、ファースト・オーダーの野心に対抗すべく隠遁したルークを探し出すまでが描かれている。クライマックスはソロとベンの邂逅シーン。ちゃんと殺したのでストーリーを正しく進める覚悟はあると認めたい。また、レンとレイの剣戟シーンはまだ序の口という感じだし、一応次も見てみようかという気にはなっている。この最終シリーズが単なる物語のリピートではないということを期待しながら。

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