« ファンタジーサッカー2015 第29節 | Main | ナイトクローラー »

September 28, 2015

意志堅固

FC東京1-0松本

とにかく勝っただけというゲームだった。最近のインタビューでにゅうさんが、これまでのパスサッカーの積み上げを一端脇に置いてでも今はなりふり構わず勝つことにこだわっていると言っていた。その言の通り内容的には乏しいものだった。チャンスはカウンターとセットプレーのみ。ポゼッションしながら流れの中から得点の香りは全くしない。松本が高い位置からプレスをかけてきたこともあって、たまにいい縦パスが低いところから入ったりはするのだがその先が続かず、シュート欠乏症は解消される気配がない(シュートは両チームともに9本)。ボトムズチーム相手にポゼッションで圧倒できない(あえてしない?)チームも情けない気がする。まぁ、相手は降格寸前のところまで追い詰められているので必死なのはわかるが、そんな相手に球際でも負けてしまっていては話にならない。しっかりボールも持たれて押し込まれてなお点を奪われなかったのは、とりもなおさず相手のクオリティによるものだ。攻撃力のあるチームにこれをやったら間違いなくやられる。初先発のサンダサは左サイドに流れることが多く、前半一度裏に抜けてGKと1対1になったチャンスがあったが決めることができなかった。それ以外はあまり効果的な動きはなく、そのせいか後半早々にバーンズと交代させられた。代わりに入ったバーンズもチャンスを決めきれなかった。最後の最後で拳人が足をつり(治療でボールを外に出したが松本はスローインから攻撃開始。マナー違反ではあるがミステルはゲーム後理解を示したという。ただ、これが同点で終わっていたらひと悶着あったかも)、代わりに吉本が入って5バックでATをしのぎ切った。そういう割り切りもいいが、攻め込まれるのはやはりリスクがある。そういえば攻撃は最大の防御と嘯いていた指揮官もいたな。ショートカウンターが少なかったのは、このゲームも出場停止だった秀人の不在によるところも大きい。ヨネがアンカーに回ると、前目でボールを狩る人間がいなくなるため、どうしてもボール奪取のポイントが低くなってしまうからだ。にゅうさんも拳人もボール奪取能力はそれほど高くない。秀人は最近前へ出るようになってきたし、中盤の3人がいかに点に絡めるかが攻撃のポイントであることに変わりはない。

この後上位の広島と浦和と対戦する。その時にこのサッカーで本当に勝ち抜けるのかというと個人的には非常に懐疑的だ。確かに守備が大崩れする可能性はかなり低くなった。しかし、得点は相変わらずバリエーションに乏しく、スコアラーも偏重している。また、上位の両チームとも3-4-2-1システムでピッチの幅目いっぱいに使ってくる。スライドする守備とはこれまでの対戦を見てもあまり相性が良くない。かといって4-4-2にしてしまうと、現状守備的なシステムでしかないので、いよいよセットプレーでしか点が取れないだろう。ウノゼロはカルチョの醍醐味ではあるけれど、見せ場の少ないゲームは退屈だ。いずれにしても、上位2チームを撃破しないことには優勝も3位以内もありえない。ラスト5戦はフィッカデンティのチーム作りにおける最終試験といったところだ。そんなわけで、次節は広島の現地に乗り込み、彼らの勝つためのサッカーの行く末を見届けてこようと思う。

【付記】松本はこの敗戦で本当の瀬戸際に追い込まれた。15位の新潟が負けたため、勝ち点差は5のままだが、残りゲーム数と差が同一となり、追いつくのが精いっぱいという状況になった。すでにその下の山形と清水は降格がほぼ確定しており、松本も次の清水戦を落とすと当確マークを打たざるを得ない。こんな時に限って清水が無駄なあがきを見せそうな気がする。

|

« ファンタジーサッカー2015 第29節 | Main | ナイトクローラー »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/77466/62370205

Listed below are links to weblogs that reference 意志堅固:

« ファンタジーサッカー2015 第29節 | Main | ナイトクローラー »