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June 16, 2014

守りのW杯

日本代表1-2コートジボワール代表

日本は残念でした。それにしてもドログバは規格外でしたね。36歳にして国民的英雄、その存在感だけでチームが勇気付けられる。こういうラスボス系の相手とはこれまで当たってこなかったため、流石にその対応はチームとしても欧州組でもどうすればいいかわからない感じでした。1人入っただけで守備バランスが大きく崩れてしまった。左サイドからのクロスをフリーで上げさせてしまったのは香川の守備力が一因とはいえ、遠藤の守備力不足なども影響していたと思うし、やはりラスボス対抗措置のプランがザックの中で準備されていなかったということでしょう。

前半は両チームとも様子見の感じで、特にコートジボワールが前から来なかったために比較的日本ペースでゲームを進めることができたし、その中で本田の見事な先制ゴールも生まれた。ただ、これが余計日本を慎重にさせたといえるし、腰の引けた前半終盤に繋がったわけです。後半立ち上がりは再び修正できたように見えましたが、長谷部が予定時間終了という事前プランに従ってピッチから下がったあとでドログバ投入となったのも、ゲームの機微でした。長谷部が残っていたらもしかしたらもう少しどうにかなっていたかもしれない。失点するまでなんとか持ちこたえていた左サイドの守備が、これらの選手交代によって崩壊を引き起こしたわけで、選手個々の責任というよりも、チーム全体のバランスの問題の方が大きいように思います。だからこそ修正は可能です。

ゲーム後の監督、選手たちのコメントは「自分たちのサッカーができなかった」のオンパレード。陣形をコンパクトに保ち、高い位置からプレスをかけていくことが結果的にできなかった。高く上げたラインの裏へのケアを意識しすぎたために、ラインはずるずる下がり、選手の距離感は広がり、ミスが増えていく。言ってみれば自滅な訳です。ギリシャはコートジボワールほどカウンタースピードはないでしょうから、今度こそ勇気を持ってラインを押し上げて欲しいもんです。所謂『死ぬ覚悟』が必要です。次は今ちゃんかなぁ。モリゲ悪くはなかったと思うんだけど、同点シーンは半歩出遅れてしまった。本当に一瞬に対する集中の持続だから、センターバックは過酷な職業だよね。

まだ、グループリーグが一巡していないけれど、これまでの印象として、今大会は攻めよりも守りが重視されているように思います。オランダのようになりふり構わず守ってカウンターというのは論外だったけれど、やはり前からの積極的な守備がチャンスに結びつくケースが多く、攻守一体、攻守の切り替えの早さがポイントです。その意味で日本の初戦は鈍かったし、中途半端だった。チリの追廻なんかは見習うところが多いような気がします。

グループリーグで初戦落としてラウンド16へ勝ち残ったのはこれまで4チームしかないそうで、かなりハードルが高い状況ですが、‘自分たちの信じるサッカー’を存分に披露して欲しいものです。それができたかどうかが大事であって、その信じるものが間違っていなければ結果は勝手についてくるでしょう。バモ、ニッポン。

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