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May 29, 2014

代表二題

なでしこ1-0マチルダス

アジア初戴冠おめ。決勝戦は、初戦にオーストラリアと当たっていたメリットがフルに活かせたゲームだった。ハイプレスをかけてきたオーストラリアの迫力に気圧された初戦だったが、決勝ではプレスに対して慌てることなくボールを繋げていたし、ロングボールを交えながらオーストラリアの選手たちを動かすことで体力を奪い、余裕でポゼッションを高めることに成功した。得点は相変わらずセットプレーからだったけれど、仮に延長に突入することになっても、どこかでは決勝点が入っていたのではないかと思う。OZの監督は日本とそれほどの実力差は無いと言っているが、逆にこういったゲーム運び、したたかさがこのような大きな大会では大きな差になって現れてくるものなのだ。1-0で勝ちきれるものこそ真の強さを体現するものである。そして圧倒して勝つ必要も無い。最終的にスコアで相手を上回っていればいいのだ。それがフットボールの原点。

なでしこの世代交代がなかなか進まないと言われている。この大会でも20代前半の選手たちが出場はするのだが、目ぼしい活躍を見せてくれているわけではない(菅澤とかどんだけ外せば気が済むんだか)。準決勝の中国戦、決勝のオーストラリア戦でゲームを支えたのは、相変わらず実績のあるベテラン連中だ。今回招集された若手が、こういった厳しいゲームでどれだけ成長できたか、ちょっと疑問に思う。他方、あれだけの成果を残したメンバーがおいそれとポジションを譲るとも思えず、真の世代交代にはまだしばらくの時間がかかると考えるべきだろう(ただ、今回で澤はもうぼちぼちという感じがした)。

宮間がMVPを獲得した。勝敗に関するインパクトであれば岩清水に間違いなのだが、大会期間を通じたプレークオリティというところでは、宮間は突出していた。彼女のフリーキックのスキルを一体誰が引き継げるのだろか。これは今後のなでしこの最重要課題ではないかと思う。
それにしても、川澄。体の軸がぶれない。立ち姿が美しい。恐るべき運動量。すごすぎる。

日本代表1-0キプロス代表

壮行試合は合宿明けでコンディションは最悪ながらも、最低限の結果を残してアメリカに旅立って行った。ディフェンスの3枚が東京がらみ(入れたくはないが伊野波も入れると4枚)ということににんまりしながら、モリゲは完全にスタメンのポジションを獲得したのではないかと思わせる出来だった。今ちゃんに代わって入ってきたマヤのフィードが不安定だっただけに(本人の言い訳にちょっと唖然としてしまったのだが)、よりいっそうモリゲの縦への鋭いパスが際立って見えた。それだけで飯3杯はいける。

代表的には怪我明けの3人が一応大丈夫だということが確認できたことは収穫だろうし、大久保も機能しそうな予感を抱かせた(柿谷が不甲斐なかったこともあって強調された感じだ)。長友・香川と内田・岡崎の両サイドは不動として、問題は真ん中の2人。本田もあの調子が続くようだと不安が増大する。ブラジルなどベスト4常連国は、グループリーグは準備運動的な位置づけだから、コンディションが上がらない状態でもかまわないのだが、日本はまだまだそんな余力はないから、初戦からフルスロットルで行かないと、特にこの組は乗り切れないと思う。

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