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April 15, 2014

ZIPANG PUNK~五右衛門ロックIII

ゲキシネ・五右衛門ロックの最新シリーズ。好評なのか本が作りやすいのかは分からないが今回で三作目になる。前作『薔薇とサムライ』の設定を引き継いで、五右衛門が日本に帰国したところからのお話。前作の天海祐希があまりにも凄すぎて、それと比較してしまうと本作はいまひとつパワーに欠ける感はあるものの、相変わらず痛快な時代活劇が楽しめる。(ネタバレ?)

Zipzng_punk今回は空海が残したという大金塊を巡って、盗賊どもや盗み目付け役、堺商人、南蛮人、果ては前田慶次や太閤秀吉まで巻き込んで大騒動を繰り広げるという話。なのだが、宝の謎解きやどんでん返しに思ったほどの驚きはなく、事件解決に向けてのカタルシスはそれほど得られない。悪党どもをふんじばる場面は意外とあっさり淡白な演出だった。明智心九郎(三浦春馬)と猫の目お銀(蒼井優)の恋愛模様も中途半端だったし、ストーリー的には突き抜けることができていなかったと思う。ガッカリする必要はないのだけれど、いろいろなところでちょっとした物足りなさを感じてしまった。ただ、それは、劇団☆新感線の作品が、それだけレベルが高いが故の贅沢すぎる不満ではあるのだが。

このシリーズは、ゲストがいかにも舞台を楽しんでいるというのが画像を通じて伝わってくるところが好きで、その意味で今回も蒼井優が相当ノリノリで「猫の目お銀」をやっていたのが良かった。しかし、それ以上に発見だったのは「春来尼」役の高橋由美子だ。物語の水先案内人的役回りをまさに怪演している。歌も演技もその表情はその時々でめまぐるしく変化する。ここまで突き抜けていたのは、実は「春来尼」の正体故だった事が最後の最後に分かるのだけれど、本作の最大の謎解きはそこにあったかもしれない。村井國夫、麿赤児の両ベテランが脇を占め、古田新太はじめレギュラー陣は相変わらずのテンションで物語世界の中をロックに乗って突っ走る。粟根さんの良さは小悪党をやって何ぼのものということが再確認されたのも本作の収穫か(ご本人には申し訳ないが)。

いい意味で、あまり深くないノリだけで楽しめる一作だ。

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