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May 16, 2013

機知縦横

FC東京2-1新潟

Jリーグの成人式的ゲームというにはちょっと観客数が寂しかったけれど、中身はそれなりに充実していて、J20年の蓄積を感じさせる一戦だったのではなかろうか。序盤はアウェーの新潟も高い位置から果敢にプレスをかけてきて、攻守が入れ替わるめまぐるしい展開。互いに陣形をコンパクトに保ちつつファイトする好ゲームだった。

モリゲ、ヨネ、千真はベンチ、ルーコンはベンチにも入らず。連戦で疲れが溜まってきているはずで、リーグ戦でもこれぐらいの入れ替えはあっても良いと思う。東やアーリアなんかも疲れ気味に見えたし、ポポさんには粋のいい若手を使ってチーム全体の底上げをして欲しい。

その象徴が‘タマ’こと三田啓貴。プロ初ゴールを決め、トーナメントに進めていればニューヒーロー賞だって狙えただろう。76分に東と交代で入ると、すぐさま中盤を掌握、勝ち越しゴールを決めてしまうのは、やはり‘持っている’としか言いようがない。ボランチの位置まで降りてボールを引き出しつつ、チャンスと見るや飛び出していったり、サイドに張って待ったりと、プレイ領域は結構広い。アーリアの怪我は心配だけれど、彼のリタイヤでソータンがボランチに入ることでタマが前目のポジションを取れたわけで、それこそ怪我の功名というもの。タマ自身はU-18時代はボランチをやっていたし、底に入ることもあるのだけれど、やはり前の方が彼の力を上手く引き出せると思う。

若手に負けず気を吐いたのはナオだった。いや、あのゴールは好調時のナオだ。そうとうコンディションは戻ってきていると見ていい。あの迷いのない足の振り切りと低い弾道こそ、シューターとしての彼の本領だ。東もよく中を見てたなと感心したが、あのクロスをダイレクトで打てる能力は東京にとってかけがえのない財産だ。タマのゴールも徳の折り返しをダイレクトで打ち抜いたもの。センスとスキルの高さを感じる。似たようなシチュエーションで秀人は決められなかったのも、タマの非凡さを引き立たせるのであった。

その秀人は、前節湘南戦の失態を挽回するかのように、積極的に前へ出てシュートを狙っていた。その気持ちは良しとしよう。しかし、「結果が全てなのでな」ともいいたくなってしまうのは少々酷だろうか。ピッチにいるたった90分間ぐらい集中切らさずにやって欲しいものだ。ソータンは緊急事態にもかかわらず、ボランチをまぁまぁそこそここなしていたが、やはり心もとない。スペースを埋めることぐらいがせいぜいで、それ以上となるとちょっと難しい。今後はボランチのバックアップには是非タマをお願いしたいものだ。

さて、ナビスコ杯はこれで1stステージ敗退が決定した。とにかく名古屋と大分に引き分けたのが響いた。特に名古屋戦はPKもらって‘どうぞどうぞ’になったにもかかわらず、決めることが出来なかったからな。勝利に対する貪欲さがまだ足りないということなのだろう。湘南戦でもそうだけれど、勝つためには、やるべきことをやり続けるだけではだめだ。細心の注意を払い、場合によってはリスクを回避するために普段と異なる判断をしなければいけないときもあるはず。そこはピッチの中にいる選手自身の問題だ。勝負へのこだわり。東京がこれから上を目指すうえで重要になってくるポイントだと思う。

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