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December 28, 2012

まだ間に合う

再度、北京代表のその後。

・西川周作:大分→広島
・山本海人:清水→神戸
・吉田麻也:名古屋→VVV→サウサンプトン
・水本裕貴:京都→広島
・長友佑都:東京→チェゼーナ→インテル
・森重真人:大分→東京
・内田篤人:鹿島→シャルケ04
・安田理大:G大阪→フィテッセ
・細貝萌:浦和→アウクスブルグ→レバークーゼン
・本田圭佑:VVV→CSKAモスクワ
・梶山陽平:東京→パナシナイコス(予定)
・谷口博之:川崎→横浜FM
・香川真司:C大阪→ドルトムント→マンチェスター・ユナイテッド
・本田拓也:清水→鹿島
・豊田陽平:山形→鳥栖
・岡崎慎司:清水→シュトゥットガルト
・森本貴幸:カターニャ
・李忠成:柏→広島→サウサンプトン

陽平がついに海外に飛び立とうとしている。それにしても、第一歩がドイツやオランダといったメジャー感漂うリーグではなく、ギリシャというところがいかにも陽平っぽいと言えばそうなのかもしれない。

北京の不動のボランチとして君臨しながらも、本大会で惨敗して帰国後、チームも本人も目立った成長もなく、なんとなくここまで来てしまった感じがすごくする。もっと早くにブレイクして、A代表のヤットの後釜ぐらいに言われていてもよかったのに、なぜそうはならなかったのか。冷静に考えると、おそらくそれはプレーのスピードと精度の問題だったのではないかと思う。ダントツのキープ力や目の覚める展開力、はたまた今年のサポーロ戦で見せたような独創的なシュートアイディアなどなど、プレーヤーとしての魅力は尽きないが、その一方で、狙いは分かるが無理だろスルーパス、はよシュート打てよG前ドリブル、味方がいるはず見えてないパスなど、悪いときの陽平は始末に終えないのだ。持てるが故の判断スピードの遅さ(それが彼独自のリズムを作り、敵のタイミングを外したりすることもあったので、一概に否定するものではないが)、取られてしまったときのリカバリー動作の遅さ(スプリントが不足しているように見えてしまうのだな)、良い悪いの波が大きかったし、チームも陽平への依存度が高く彼の調子に左右されがちなところがあった。その意味では名実ともに10番なんだけれど、旧来の10番とはちょっとニュアンスは違っている。そのギャップにこそ、梶山陽平というプレーヤーが伸び悩んできた要因が存在しているのではないかと思うのだ。そして、大げさに言えば、彼とかかわってきた監督たちが陽平の資質を見誤り、その起用法において陽平自身の成長を妨げてきたのではないかとすら思うのだ。

振り返りでも書いたのだけれど、陽平がデビューして以降、2列目で使うことを積極的に押しすすめたのは原さんだった。熊さんはどちらかというとボランチで使いたがったし、2011年の第2次政権時もずっとボランチで使っていた。決定的なのはJFKが、今ちゃんをCBにコンバートし、陽平をボランチに完全にフィックスしてしまったことだ。北京のソリリンも陽平をずっとボランチにおいていた。それぞれ狙いはあったにしても、ボランチ=攻撃においては敵のプレッシャーがそれほど強くなく、比較的余裕を持ってプレーできるポジションにおかれたことで、陽平の攻撃的センスおよびスキルが温くなってしまったのだとオイラは考える。守備力の面で見れば、狩人的なセンスやモビリティはなく、むしろ取られた後のリカバリーがもたついて酷いことになるという印象しかなく、守備だけを見れば陽平という選択は少なくなるはずだ。それでも彼を‘底’に置くのは攻撃への期待なのだけれど、時間があるために、逆に本来短所として修正(研鑽)していかなければならなかった判断スピードや限られたスペースにおけるプレー精度などが等閑になったのではないかということなのだ。

サッカーはサッカーの中でしか上手くならない。そのポジションでなければ体得し得ないものがあるとするならば、まさしく2列目をやり通した2012年にこそ陽平の成長があったに違いない。得点数にしてもアシストにしてもまったく満足の行く結果ではないけれど、それでも、ボランチのときより今年の方がずっと良かったし、見ていてずっと面白かった。点に絡む、ゲームを決める決定的な仕事をする、という意味においての10番に、より近づいたように思うのだ。香川に代表されるようなフィニッシャーとはまったく異なる攻撃的MFのイメージを彼なら作れるとずっと思い続けてきた。それは今でも変わらない。パナシナイコス、新監督であるフアン・ラモン・ロシャはどこで使うつもりなんだろうか。アルヘンチーノである彼が陽平の資質を如何に見るか実に興味深い(本人の成長を思えばとにかく2列目でお願いしたいのだが)。2列目の厳しいプレー環境で磨かれるスキルを持ってボランチに下がったとき、初めて違う感覚が降りてくることも期待したりする。そこで初めてヤットの後釜という座も見えてくるのではなかろうか。遅まきながら、梶山陽平の冒険が始まろうとしている。このワクワク感がギリシャ人にも分かってもらえるといいなと思う。

あとは、モリゲだな。

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