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September 11, 2012

るろうに剣心

武井咲のきりっとした眉毛がかわいいでござるよ。

Photoオイラは昔から少年ジャンプのマンガが生理的に合わなくて、作品の名前ぐらいは知っていても、中身に深く突っ込んでいくことがない。ワンピースもまったく読んでないのだw(まぁそんな歳でもないが)。なので、「るろうに剣心」も、人切り抜刀斎が明治の世で人切りを封印しながら事件に巻き込まれていくという粗あらの話を知っているぐらいで、オリジナルのストーリー全編はまったく分からずの状態でこの映画を見た。漫画原作の実写化は、そのほとんどがファンの期待を裏切りどうしようもないものになるのが通説であるが、いやこの作品はまったくもって素晴らしい剣戟活劇に仕上がっている。オリジンを知る人にとっては微妙なところに違和感があったりもするのだろうけれど、ストーリー的には矛盾や破綻も見られずすんなり流れていたし、なによりキャストが絶妙だった。これまたオリジンのキャライメージとのギャップについては語るすべを持たないが、この作品の中に限って言えば、それぞれが強烈な個性を発散しぶつけ合っており、個々の演技に凄味があるのだ。

主役である緋村剣心演じる佐藤健は、伝説の人切りと恐れられた暗殺者の内面をナイーブに、そしてあるときは激しく表現している。アニメなんかだともう少し明るい雰囲気もあったように思うが、性格的には終始抑え目で、剣心のファンを自称する佐藤健なりに解釈した剣心になりきっていた。神谷薫を演じる武井咲の真価はクライマックスに集約される。息の詰まる迫真の演技とはまさにこのことだろう。いや、蒼井優の点眉毛との対比において、あのりりしい太い眉毛はほんとにチャーミングだった。剣心と対峙する鵜堂刀衛役の吉川晃司がこれまた怪優振りを発揮している。かっこいいのだが、あくまで主役を引き立てる影としての存在感が半端ない。そして、相変わらず何をやらせても安定感のある香川照之。あの下あごは付け歯なんだろうか、南海の山ちゃんやバナナマンの日村のような、見た目のきもさを醸し出すザンバラ髪といい、敵役武田観柳をまぁこれでもかというぐらい見事に演じている。

俳優たちの演技と並んで、もうひとつの見所は剣戟アクション。剣心が使う飛天御剣流は対多数戦闘に秀でた流派というが、多少マンガチックなところはあるにしろ、繰り出す技のスピードと多彩な剣捌きで構成された殺陣は斬新の一言。息をつかせぬ迫力。これは映画館のスクリーンで見なければ損だ。また、これを完璧にこなす佐藤や吉川もすごい。

そして、この作品がただの漫画原作のチャンバラで終わらないのは、幕末から明治初期へと価値観が大きく変化した時代の中での人の命と生き様というテーマが根底にしっかり流れているということだと思う。重い過去を背負い悩みながら、それでも前へ進もうとする剣心の姿、生き様に共感するのだ。ちょっとジーンとくるところもしっかり用意されている。久々にいい邦画を見て気持ちがいい。

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