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July 28, 2011

ブラックスワン

とりあえずオスカーだし、ということでナタリー・ポートマンを見ようと思っていてなかなか時間が取れずにここまでずれこんでしまった。明日で終了というところが多かったので、危うく見逃すところだった。で、観たわけだけれど、そこまで絶賛するほどのことでもないように思えた。見方によっては結構退屈な映画でもあるし、どの角度で観るかによって評価も変わるように思った。(ネタバレ)

Black_swanストーリーは直線的。プリマに選ばれたニナ(ナタリー)だったが、黒鳥の踊りがうまく表現できない。舞台監督のルロイ(ヴァンサン・カッセル)に指摘されても何が悪いのかが理解できない。初日に向けてそのプレッシャーに押しつぶされそうになる中、なんとか克服して素晴らしい踊りを披露することができた、という感じ。

サスペンスでもスリラーでもない。母親エリカ(バーバラ・ハーシー)(妊娠結婚によって自分のダンサーとしてのキャリアを断念せざるを得なかったという過去がある)に溺愛された世間知らずの少女が、黒鳥役をきっかけに自我を開放させひとりの女性として自立するという内容だ。精神の葛藤を映像化し幻覚の如く演出するので、スリラーっぽくも見えるが、そのつもりで見ていくと、どんでん返しもないし、エンディングの意味もよくわからないだろう(自傷行動の伏線はいやというほど張ってあります。視覚的に痛い映画は苦手なんだよなぁ、実は)。そういう葛藤は人間誰にでもあることだし、映像表現を省いたとして見たときに、果たしてナタリーはニナの苦悩を表現し尽くしていたかというと、ちょっと物足りなさを感じてしまう。

ナタリー・ポートマンは、バレーは吹き替えなしでチャレンジしたらしいが、バレーについて知識が全くないのでその出来についてはわからない。もしかしたら、それだけで賞賛されるべきものなのかもしれないが。少なくとも、バレーというダンスが身体的にかなり痛めつけるものだということだけはわかった。ただ、その努力と演技は別の話だ。ニナのナイーブさと終盤の錯乱と本番のブラックスワンの踊りと、クライマックスに向けて表現的にあまり落差がなく、(怖がったりなんかしたりはするのだけれ)淡々と演じていたように見えた。その淡々さがストーリーのテーマとマッチして、意外とそれが良かったのかもしれないとも思った。言ってみれば一種のドキュメンタリーのような感覚。これは計算された演技だったのだろうか。もしそうであれば、それこそがオスカーの素だったのかもしれない。

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