« 2010W杯第4日 | Main | 2010W杯第5日 »

June 15, 2010

W杯のリアリズム

のび太は、これまでずっとうたい続けてきたサッカーの日本化、ポゼッション、ムービングサッカーをいともあっさり放棄し、守備重視の中盤省略サッカーを選択し、そして見事勝利を収めた。別に非難するつもりも更更ない。日本にとって最良の選択をしたというだけで、あれだけ非難され続けた監督を不適切な手段で勝ったからといってさらに批判するなどありえないだろう。
思想を貫き通して憤死するか、そのときの環境・状況に柔軟に対応して生き延びるかという2択は、幕末の攘夷派/開国派の対立にも通じるところがあって、ポゼッションを放棄したことに批判的な人は攘夷派なんだろうなと思ったりする。オイラはのび太にまんまと騙された口で、ポゼッションして中盤でガチンコして死ねばいいと思っていたので(そのほうが生き様として正しいと)、そうは言ってもこの変説にはやられた感が強い。これで負けていればそれこそ大炎上だったが、しっかり勝ってしまうところに、日本サッカーの進歩(ちょっとはしたたかになった)を見ることができた。
さて、この1勝を今後にどう生かすのか。グループリーグの勝ち抜けを最優先に考えるのであれば、引き分け狙いで、初戦同様守りから入る方が得策のように思えるが、ここでどれだけムービングサッカーが進歩したかを確かめておくのも悪くないと思う。流石ののび太も、ベスト4まで引きこもりで勝ちぬけるとは思っていないだろう。テストマッチでは後半の半ばで電池が切れた。それがどこまで持つようになったのか。あるいは最後まで持つようなゲームの緩急を手に入れたか。たとえそれで負けても現在位置を知ることができるし、それをベースにデンマーク戦の対策が打てると思う。是非結果を恐れず、相手を恐れず、前から行って欲しい。
結局、勝負の世界は結果がすべて。プロセスがどうであろうと、本番における結果ですべてが決まっていく。日本におけるサッカー人気が停滞している状況にあって、最大のカンフル剤は代表の勝利だろう。グループリーグの勝ちぬけが現実ともなれば、毎日お茶の間にサッカーの話題が流れること必至。別の意味で日本サッカーのために華より実を取ったわけで、その覚悟をこの先につなげることも大事なことだと思う。その意味で、今日はJFKがゲストなので、彼がアフターW杯を意識しながらどのような話をするのか、すごく興味があるのだ。

|

« 2010W杯第4日 | Main | 2010W杯第5日 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/77466/48637569

Listed below are links to weblogs that reference W杯のリアリズム:

« 2010W杯第4日 | Main | 2010W杯第5日 »