« 今年のU18初観戦 | Main | 後戻りはできない »

May 23, 2010

一長一短

FC東京1-0新潟

これだけスタメンを抜かれて、なお、ある意味まったく違うチームにならないのは素晴らしい事だと思う。JFKが積み上げてきたものに間違いはなかった。ただ、その中で、なぜ‘彼ら’がサブに甘んじているかも明快になったゲームだったように思う。今日は選手個々についての印象を中心に。

非常事態宣言で駆り出された高橋だったが、何本も前線にいいフィードを供給して、その技術とセンスの良さを披露した。やや後ろ方向への対応に不安定なところもあったが、十分及第点ではなかっただろうか。今はSBもこなすヨングンのユーティリティ性と左足のキック力を優先している状況だが、CBのバックアップとしては平松は完全においていかれてしまいそうな感じ。

ワンちゃんを前に使いたかったJFKの采配から、北斗は左SBで先発(椋も左足をもっと使えるようにすれば出場機会も増えると思うのだが…)。いい出足で敵ボールをカットしたり、中に入ってシュートを打ったりと、ここぞとばかりにアピールしていたが、肝心なところが決まらない。14分の決定機を決められなかったのが象徴的。スタメンレギュラーの選手でも決められないかもしれないが、このチャンスに決めてこそスタメンへの道は開けるというもの。集中力の問題だ。終盤足を痛めて交代したが、ゲーム終了後の挨拶には歩いて出てきたので一安心とはいえ、頑張るだけでは駄目なのだ。プロなのだから、それ以上の何かを見せてくれないと。

頑張りでいえば達也も良く走っていたけれど、彼も肝心なところが決まらない。40分の右から作ったチャンスも最後のクロスがあっちの方向へ飛んでいくなどプレーの精度に問題がある。54分にも高橋からのフィードに反応して抜け出したのはいいもののシュートが枠に飛ばず。ゲーム前の練習時、シュートがほとんど枠に飛ばなかったのを見ていて嫌な予感はしていたが、ここまで枠に行かないのもどうかと思う。健太郎も同じレベルだな。

さて、北斗のトラブルでピッチに出てきた大竹。予定外だったのか予定通りだったのかは知る由もないが、結局この采配が勝利に導いたのだからわからないものだ。もともと大竹は何かを持っている選手(デビュー当時の陽平に似ている)。だからこそ、今のもどかしい状況から早く抜け出してほしいと願う選手の一人であるのだけれど、やっぱり左足一本へのこだわりが彼自身を縛っているような気がして仕方がなかった。確かに値千金の決勝ゴールを生み出したのは左足に違いないのだけれど、終盤完全に新潟の足が止まっていたからこそあそこまで侵入できたとも言え、序盤からあんなプレーが許されるとも思えない。そうであれば、彼はいつまでもスーパーサブでしかないのだ。90分間安定した効果的なプレーをするためには何が必要なのか、もっと考えないと。そういう意味で、名波ってぇのはスゲー選手だったわけだな。

今日は陽平の調子が悪く、唯一のシュートチャンスもしっかり蹴れていなかった。途中で脇腹を痛めたりして、ベストとは言いがたい。平山の苦悩も続く。欲しいのはゴールだけだ。それぞれに課題は抱えている。でも、逆に言えばこのチームはまだまだ伸びるということ。個々のプレーの選択、選択のスピードと精度を高めていくことで、より効果的な攻撃ができるようになるはず。W杯期間中に‘彼ら’が何を考え、何をしていこうとするのか、期待したいところだ。

|

« 今年のU18初観戦 | Main | 後戻りはできない »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/77466/48434264

Listed below are links to weblogs that reference 一長一短:

« 今年のU18初観戦 | Main | 後戻りはできない »