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April 29, 2010

劇場版TRIGUN(トライガン) -Badlands Rumble-

ストーリーは完全オリジナル。トライガン(原作)のテーマと精神=ラブ&ピースを90分というコンパクトな時間の中にギュッと濃縮した秀作。ヴァッシュ、ウルフウッド、ベルナルデリ保険協会の2人について何も知らなくても、ドラマに完全に置いてけぼりになることはない。酒場のシーンでなぜ笑い声が漏れるか謎、くらいで済むだろう。(ネタバレ)

Trigun

映像はTV版と比べ物にならないぐらい綺麗で、しかも密度が濃い。ディテールへのこだわりも徹底している。弾丸の一発一発にまで神経が通っているかのようだ。音楽もセンスがいい。TV版のメインテーマがリメークされているんだけれど、これがまたカッコイイ(ただ、作品中にはどこで流れていたか気付かず仕舞い)。小野坂、速水両氏は10年以上の歳月を経ても変わらぬコンビネーションを見せる。敵役のガスバックは磯辺勉氏。そういえば劇場版ビバップの敵役ヴィンセントも磯辺氏だったな。そして、ヒロイン・アメリアには真綾嬢。声優陣も安定している。

ドラマはヴァッシュの‘不殺主義’をめぐる因果の糸の絡み合いで展開する(とはいっても、ストーリーと人間関係はいたってシンプルなのですうっと入ってくるだろう)。なぜヴァッシュは苦しい思いをしてまで悪人をも救おうとするのか。初めてトライガンに触れる人にはその紐解きであり、わかっている人間にとってはどのように救われるかの行く末を見守ることになる。

ヴァッシュの捨て身の行動に結局自分自身もガスバックと同類だということに気づいたアメリア。また、ガスバックも奪い奪われることに一生を賭けていた自分にも「与えられるもの」があったことに気づかされる。そして、「ガスバックが殺されなかったおかげで彼女は生まれたんだ」というウルフウッドの一言で観ている側は一気に救われるのだ。鑑賞後の晴れやかな、ほのぼのとした感覚は、まさに『トライガン』の真骨頂。前半の酒場のはちゃめちゃな爆笑シーンも含めて、この作品には喜怒哀楽がたくさんこめられている。笑ってドキドキしてホロっとして、生きていることの素晴らしさを改めて考えさせられる、本作はほんとうに良質なエンターテイメントなのである。

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