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January 30, 2009

FW研究

ブルーノが戻ってきて平松も取ったので、ディフェンスはとりあえず何とかなりそうな感じはするが、一方どうやって点を取るかという課題に対してFWの補強はされなかった(今のところ)。そこで、2008年のFW-主戦だった3人が一体どんな働きぶりだったかを分析してみた(データはリーグ戦、カップ戦、天皇杯合計)。
(長いので畳みます)

チーム総得点中FWの挙げた得点は全体の57.1%(40点/70点)。鹿島が60.7%、川崎が56.9%(いずれもリーグ戦のみ)なので、それほどFW偏重ということもない。
シュートレシオで見ると赤嶺の30.0%が光っている。リーグ戦における数値は、得点王マルキが23.3%、ジュニーニョなんて9.6%だ。いかにこの数字がすばらしいかがわかる。シュート本数が増えればこの率を維持するのは難しくなっていくだろうが、シュートの確実性と好機を作り出す力がかみ合えば不可能ではない。ちなみにチーム2位は佐原の27.3%。CKという限られたチャンスでこの高率は見事。

先発試合数はカボレが42試合と圧倒的。赤嶺は24試合、平山は21試合あった。途中出場を含め出場した試合で点を決めた試合数はそれぞれ13、14、5試合だった。率に直すと31.0%、58.3%、23.8%になる。つまり、赤嶺が出場したゲームで点を決める確率は6割で、しかも、赤嶺が点を決めた試合は11勝3分と負け知らずなのだ。うーん、これで出て行かれていたら本当に大変なことになっていた。今季もカボレ+1の布陣は変わらないだろう。カボレのパートナーは昨年の実績からも赤嶺優勢である。キャンプでの巻き返しはあるのだろうか。

彼らの時間帯別得点を見てみるとこれまた面白い。平山は全時間帯でムラなく取っているが、カボレは13点中8点を前半に、60分までだと12点取っている。対して赤嶺は18点中後半に14得点。完全に『後半の男』だ。赤嶺が前半に仕事しないからといって文句言っているようではいけない。カボレが引っ張り赤嶺で〆るというのが2008年のパターンだったわけだ。

さらに、どれだけ重要な仕事をしたかということを見てみると、決勝点を叩き込んだ回数は、カボレ2発、赤嶺7発、平山3発となり、平山も意外と健闘している(率に直すとそれぞれ15.4%、38.9%、37.5%)。また、敗戦を回避した同点弾はカボレと赤嶺に1点ずつあった。あとここで特筆すべきは大竹である。昨季彼が挙げた4点全てが貴重な決勝弾だったのだ。これは凄い。ジョーカーとしての彼の存在は非常に大きかったと言える。今年は先発定着を目指しているわけだが、スタメンで出てもこれぐらいの成績を期待したい。

さて、次にFW3人の得点パターンを見てみる。『単独で持ち込んだシュート』『アシストがつくシュート』『セットプレーからの得点』の3つに分けたとき、カボレはそれぞれ4点、6点、3点で比較的バランスが取れている。また、アシスト元を見てみるとエメ、浅利、梶山、石川、塩田w、平山といろいろなところから出てくるボールに反応していることがわかる。万能型のストライカーだ。一方赤嶺は2点、8点、7点と人から出てくるボールを多く決めている。いわゆるフィニッシャーとしての性格が良く出ている。セットプレーからの内6点がCKを起点にしている(リフレクションのプレーも含まれる)。また、アシストも金沢、長友×2、石川×2、鈴木と、明らかに左右からのクロスボールだ。真ん中で張って飛び込む、粘って押し込むプレーがここからもイメージできる。平山は2点、4点、2点で、あのタッパとヘディングの強さを活かしているのであれば、もう少しCKなどからの得点が増えてもよさそうなものだが、やはりマークがきついせいだろうか。不発日の多さも含めて、もう少しコンスタントなプレーをしないとスタメン奪取は難しい。

こうしてみていくと、三人三様で特徴が良く出ている。ただ、FW同士のパスによっての得点が少ない気がした。赤嶺がフィニッシャーなのでこのような結果にもなるのだろうが、カウンターなどのチャンスに前2人だけで点が取れるようなパターンもできればいいなと思う。まぁ、現代サッカーにおけるFWの役割は、ただ点を取ればいいということだけではないので、得点だけで評価するのはアンフェアかもしれない。特にJFKのサッカーは人数をかけて流動性を高める中で点を取っていくので、フィニッシャーがFWである必要はない。それこそ、トータル・フットボールとしてディフェンダーも機を見てゴール前まで上がりシュートを放つぐらいのところまでいければいい。では、そこで最前線のプレーヤーに求められるスキルといえば、やっぱりポストとしてボールを収める(あるいは捌く)ことだろう。3人ともこの部分はまだまだ不安定。強いクサビがピタッと止まると見ているこっちも気分が良くなる。まずFWに当てて押し上げる。ここができないとなんともならん。

今のところ、新外国人の噂も聞こえてこないし、とりあえずこの体制で行くとして、カボレに何か起きたときのことがすっごく心配なわけさ。この状況だと結局平山にもっと頑張ってもらうしかないんだよな。

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