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November 04, 2008

世界の日本人ジョーク集

Joke 世界の日本人ジョーク集/早坂 隆
中公新書ラクレISBN4-12-150202-7

日本人が海外の人たち(ここでは主に欧米)からどのように見られているかをジョークを通じて検証しているのが本書。まじめさ、勤勉さ、優秀な工業製品、高い技術力といったプラスの側面から、全体主義、ずるがしこいといったネガティブなイメージまで、政治、経済、文化、スポーツ、さまざまな分野のジョークによって、日本人の海外におけるステレオタイプが提示されていく。著者はかつてルーマニアに在住しており、そのとき経験したエピソードが、対外的日本人イメージをよりリアルなものとして伝えてくれる。

ジョークそのものはそれほど笑えるものではない。“笑い”は“常識”からのギャップによって生まれるものだから、外人の文脈が理解できないと笑えないし、当然笑われている当事者としては、素直には笑えない。日本人として常々感じているガイジン・コンプレックスの根っこを直撃されているようなところもあるから、これまた笑えない話だ。話を大げさにするために民族的な特徴を強調している部分には、少なからず偏見と無理解が混じっているので、そのことに不快感を示す人もいるかもしれない。
ただ、グローバルな中での日本人の強みと弱みを自覚するには、とてもわかりやすい内容だと思う。日本人は技術力があるので何でも直せると思って修理の相談に来られて困ったという著者のルーマニア時代の話とか、日本人はお金持ちなので何でもやってくれると思っていたら、キャンプに引きこもって何もしてくれないでがっかりしたというイラン・サマワの人たちの話とか、好むと好まざると日本人のイメージは世界各国各地でそれぞれの形で定着している。世界中のどこかには、いまだに日本人は侍でちょんまげだと思っている人がいるかもしれない。いや、確実にいるだろうな。その意味では、日本人はもっとリアルなイメージとともに世界の人に“知られる”べきなのだ。知られることによって、日本人としての“弱点”がより明快になり、改善されていくのではないかと思う。

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