氷川清話
角川文庫 ISBN4-04-320901-0
勝海舟は我が人生の師である。この人はサラリーマンの鑑でもある。組織における自分の立場をわきまえながらも大局を見失わず、組織がその大局から外れようとするならば、身をとしてそれを正そうとした。そのお陰で何度もお役御免になっているし、反対勢力からも命を狙われ何度も危うい目にあっている。しかし、結局はその姿勢を貫いたことで将軍家からも信頼されたし、官軍からも一目置かれる存在になりえたのだ。幕藩体制にあって、早くから「日本国家」の概念を強く認識していた勝海舟は、時代を先読みし、それを現実世界で具現化、定着させていった実務家として評価されるのであり、このような人材こそ今日の日本に必要とされるのではないだろうかと思う。自分の信じる道を行けば、いつかは開けるし、自分を認めない人間のことなど気にすることもない。赤心あるのみ、という彼の生き様には学ぶところが多い。












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