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June 12, 2008

映画評論家という職業

水野晴郎さんがお亡くなりになった。ご冥福をお祈りいたします。
映画ってほんとにいいものですね」が決め台詞で、彼自身の映画に対する思いが伝わってくる解説だった。

最近、局側が意図的なのかどうかはわからないが、映画を紹介する水先案内人のようなキャラクターがいなくなってしまっているのがちょっと寂しい。いわゆる映画評論家というものも、その存在感は希薄化している。ネット上では無数の映画評が素人玄人入り乱れて飛び交い、評論の視点を確保することすら難しくなっている。“裏話”もちょっと調べれば出てきてしまう世の中だ。評論だけでは食えないというのが実際なんだろう。

映画産業自体は一時の低迷期を抜け出たような感じがするが、一方で、長く語り継がれるべき作品は減っているようにも思う。消費の対象としてのコンテンツのひとつでしかなくなってきているのかもしれない。映画とテレビドラマの垣根が崩れ、さらに漫画やアニメとの垣根も崩れ始めている今、タイムラグなくリリースされるDVDを高画質のまま大画面で家庭でも見ることができる今、あえて映画、あえて映画館というこだわりは、製作者側ではない観客としてどこで保っていけるのだろうか。そこを勇気付けてくれるのがこの時代における映画評論家の価値-存在意義なのではないかと思うのだ。

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