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June 12, 2008

ユーロ4日目

スペイン4-1ロシア
ラウルを外し若手中心のチームへ切り替わった無敵艦隊に知将ヒディンクがいかに挑むかが焦点のグループD初戦。立ち上がりはともに4-1-3-2の攻撃的布陣をとりながら、双方高い位置でのボール奪取から速い攻めを志向しているように見えた。最初は、スペインが足元ばかりだったので狙われやすく、ロシアにもそれなりにチャンスはあった-特にサイドからの切り崩しは効果的だった-が、いかんせんタレント含めてチーム力には明らかな差があった。スペインの前半の2点はいずれもカウンターからビジャが決めたもの。ビジャは後半にも疲れ切ったロシアDFをあざ笑うかのような切り替えしからゴールを決めてハットトリック完成。ロスタイムには交代で入ったセスクがほぼオフサイドながら4点目を決めて収穫祭を締めくくった。

3日目のオランダの2点目3点目といい、やはりこのクラスになると完全な遅攻から崩しきるのは難しい。でも、後半ロシアの足が止まってから見せたスペインの攻撃はラブリーだったな。プレッシャーを受けてもあわてることなく、ほとんどダイレクトで選手を結んでいく、まさに糸を引くようなパスの軌跡の美しさ。フィニッシュまでは行かなかったが、ハーフウェー手前からピッチの幅一杯使いながらパスをつないでゴール前までたどり着いたあの一連の動きは、おそらく今季の東京の理想とする形でもある。いや、それにしてもスペインの前線は強力だよ。最終ラインがちょっと心もとないが、そこはカシージャスがしっかり締めているから。ついに万年優勝候補の候補が外れるときが来たかな?

一方のロシア、ヒディンクマジックは最後まで出現しなかった。それ以前に、CBがあまりに薄らトンカチどもで、“門”の間からビジャやトーレスに何度も裏を狙われて何の対応もできなかった。あれでは4バックは無理だろう。攻撃面では、最後CKから意地のゴールを奪い、サイドや高さに光明を見出せただけに、守備の修正が次節ギリシャ戦に向けての課題になる。おそらくスペイン戦は捨ててかかってただろうから、2位抜けに向けて、これからがヒディンクの勝負というわけだ。

ギリシャ0-2スウェーデン

前回優勝チームは当時のメンバーが8人も残っている。システムは5-4-1。守備的組織とセットプレーは健在。対するスウェーデンは36歳のH・ラーションが代表復帰。イブラヒモヴィッチの調子が上がらない状況だけに彼の経験がどこまで活かされるかが注目された。結果的に、ラーションの献身的なプレーがイブラヒモヴィッチのゴールを呼び込んだと言える。

前半は、スウェーデンが攻めている印象があったが決定機はほとんど作れず、ギリシャにはいくつか得点の可能性を感じさせるプレーがあり、どちらかといえばギリシャペース。ただ、スウェーデンも攻守の切り替えを早くし、中盤のチェックも一定のラインからは厳しく行ったため、ギリシャはカウンターを発動させることができなかった。こうなると膠着状態。何となくこのままのバランスで終わりそうな予感もしたのだが。

66分にイブラヒモヴィッチのゴールが決まるとギリシャは出て行かざるを得ない。しかし、リトリートされると打開策に乏しいのも事実。組織としての強さはあるが、選手一人一人のアビリティは限界がある。組織的守備を突破する力があるかないか、それは現代サッカーにおいて重要な問題なのではないか。ギリシャの手の内はすでに読まれている。組織の上にどんなプラスアルファを乗せる事が出来るか。これは、出場しているチーム総てに共通する課題なのではないだろうか。スウェーデンはあまり高さを強調した攻めが少なかったのが気になった。てっきりストロングポイントだと思っていたのだが、クロッサーの問題なのか知らん。

さて、これで参加国すべて一巡したわけだけど、この段階では、ポルトガルとスペインが抜けているかなという印象。オランダは結果的に3-0になったが先制されたらどうなっていたか分からないという意味も含めて保留。ドイツも見てないので保留。ただ、この4チームがかなりの確率でトーナメントに残ってくるのではないだろうか。期待していたチェコ、ロシア、クロアチアとも今一。スウェーデン、ギリシャ、オーストリアはそこそこやりそうな感じがする。イタリアとフランスという意味ではイタリアかな。もう少し波乱があってもいいと思う。

まだ4日目ですが、もう辛くなってきてます。

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