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June 11, 2008

ユーロ3日目

ルーマニア0-0フランス
死のグループといわれるC組。一般常識的にはフランス、イタリア、オランダの三すくみであり、ルーマニアはアウトサイダーだ。しかし、このゲームを見てしまうと予選突破の鍵は、実はルーマニアにあるのではないかと思ってしまう。完全にリトリートしたルーマニアにフランスは攻めあぐねた。スペースがない。サイドから行っても高さのあるCBに跳ね返される。リベリが突破を図ろうとしても、黄色いユニフォームがわらわらとその行く手を塞いでしまう。プレスをかけてくるわけでもなく、持てるものだから勢いゲームのペースは落ちていき、マッタリとした空気が両チームに流れ始める。おかげで、見ているこちらの瞼も重くなってきてしまった。たまにルーマニアがカウンターを仕掛けるものの、得点の臭いはしてこない。たいした見所もなくスコアレスドロー。この結果は、フランスとしては不本意だったに違いない。しかし、ゲームをペースアップできなかったのは、自分たちの責任でもある。アンリが控えに回っていたが、彼がスタメンで出ていたとしても状況は変わらなかったのではないだろうか。

オランダ3-0イタリア
この30年間、オランダはイタリアに勝っていなかったそうだ。言われてみると意外な気もするが、リアリズムが支配するサッカーにおいて何よりも守備が優先されるということの表れなのかもしれない。しかし、このゲームにおいて状況は一変する。オランダのDNAシステムともいえる4-3-3システムをイタリアが採用してきたのだ。心臓部の3にはミランのユニットをそのままはめ込み、攻撃の意思を示してきた。対するオランダは4-2-3-1。ニステルローイをワントップにこちらもサイド重視のフォーメーション。言わずもがな、システムからして“ガチ”である。そして、実際のゲームもスピーディでタフなものになった。流し気味のレフェリングも手伝って、ボール際は激しく、攻守の切替もめまぐるしい。双方中盤からタイトなプレッシャーを掛け合いながら、その中をワンタッチトゥータッチでボールを前へ運んでいく、相当レベルの高いサッカーが展開されていく(朝方、早回しで見ただけなのでもう一度じっくり見たいところ)。しかし、そのポジティブな均衡は微妙な一撃で崩されてしまう。オランダのFKをブッフォンがはじき、そのこぼれ玉を再びオランダがキープ。そこに、後ろから走りこんできたスナイデルが強烈なグラウンダーのミドルシュートを放つと、あっという間にゴールに突き刺さった。ところが、実はゴールの直前ニステルローイが右足で軌道を変えており、彼はオフサイドポジションにいたため、本当ならばノーゴールだった。しかし、審判団はゴールと認定。速すぎて見えなかったのだ。これは仕方がないが、イタリアにとっては不運としか言いようがなかった。
リードを許し、点をとりに行かざるを得なくなったイタリアはなおも攻め立てるがフィニッシュが決まらない。気持ちが前がかったその時、あっさりカウンターで2点目を失ってしまう。しかもたった3本のパスで。オランダはその後もリアクション気味に構えたものの、隙あらば追加点という姿勢で対応(3点目もカウンター気味)。最後までイタリアにゴールを許さなかった。守備ではファンデルサールが絶好調で、イタリアのお株を奪うカテナチオぶりを発揮した。オランダの攻守のバランスがすごくいい。対するイタリアもデル・ピエロが入ってから攻撃のリズムに変化が出たが、トニ一人に責務を負わせるのはかわいそうだった。むしろ、2列目の動きの質に問題があったのではないだろうか。
さて、いきなり厳しい立場に追い込まれたイタリアだが、フランスがルーマニアと引き分けたことでまだ何とかなる。先に書いたとおり、次節ルーマニア戦をどう戦うかが大きなポイントになるだろう。オランダ以上に引きこもる相手からどうやって点を奪い取るのか。見ものです。

※追記 ニステルローイのゴールがオンサイドだったという解釈が正式に発表された。確かにパヌッチがエンドラインの外側に転がって出てたわな。負傷などで外に出ることはあるが、レフェリーがそれを認めてなければアクティブな状態として考えるべきというのはそういうことだろう。できれば、そのときにパシッと解説が加われば「流石」ということになったんだが、まぁ、そんなレベルを地上波に期待すること自体間違ってるか。(ドイツ戦のこともあったので、このゲームについては保険のために地上波録画で対応)

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