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March 11, 2008

下流社会 第2章

Karyu2 下流社会 第2章 /三浦 展

光文社新書 ISBN978-4-334-03417-7

『なぜ男は女に〝負けた〟のか』、という副題がついているのだが、どこに書いてあったかな?読み飛ばしちゃったか知らん。

(暇な人だけ推奨)

この本の素になっているアンケートでの「上流」「下流」はその人の階層意識であり、あくまで自己申告なわけだが、実際のところ、社会通念的に言って日本の下流階層って正式(公的)に定義されているのだろうか。自らを下流と定義付ける客観的なキーがなんなのかはよくわからない。こういう生活意識・行動の人は下流になるという設問項目が冒頭紹介されているのだが、当てはまる項目が多い金持ちだっているだろう。キャッシュはないがストック資産はたんまりあるとか、オタクで引きこもりのデイトレーダーとかwww。
まぁ、年収300万円程度でも生活は何とかできるだろうし、そのサイズの中で自分なりの幸せを追求することもできる。物持ちが幸せとは限らないし、金がなくても自分のやりたいことをやっている人を見ると、ある意味羨ましかったりもする。ただ、世の中にはこういう人たちもいるわけで、下流生活を強いられている人は気の毒としか言いようがない。

副題の意味するところは、男女共同参画社会基本法が平成12年に施行され、以前の男性主導的な社会がフラットになる過程で相対的に男性のポジションが低下してきたということでしかなく、システムによって守られていた〝だめな男〟が単にいぶりだされたに過ぎない。負けたわけではないのだ。旧来の男の役割を担当することが苦手な男性もいるはずで、個性重視のゆとり教育はそれでもいいと認めてきた。しかし、社会全体がまだ変わってもいないのに教育が先走ったおかげで、このような歪みが生まれているのだ。
パラサイト(親元に同居している単身者、男女問わず)で個人年収が低い連中も、若い(親が働いている)うちはいいが、親のすねがなくなってしまったときのことをちゃんと考えているのだろうか、余計な心配もしたくなる。女性なら、とにかく稼ぎのいい男を見つけてくっつけば何とかなるが(今日的な教育視点からすると、これもかなり差別的思想になるらしい)、男の場合は難しい。女性が外で働いて男が主夫というカップルも出始めてはいるが、まだまだ一般的じゃない。依然、男は外に出て7人の敵と戦わなければならないのだ。

もし、今後日本にアメリカ的階層社会が到来するのであれば、役割に対する報酬が明確になり、ジェネラルな能力を求めてきた日本企業の正社員とは異なるライン=スペシャリストが正当に評価されることになっていくだろう。そこで生き残る(稼ぐ)道も開ける可能性がある。この社会であれば、一億総オタクの方がまだ希望があるのだ。既得経済力の差によって格差が生じているのはどうしようもない。その差を埋めるためには、能力が正当に評価される社会システムを作ることが大事になる。今の企業の非正社員重用の流れは、労働(能力)搾取に限りなく近づいているようにも思える。非正規社員が全体の1/3を占めるようになった現在、この問題はさらに深刻化していくだろうし、国主導で解決していかなければならないことでもある。
こんな世の中だからなのか、いまどきの若い連中は、いざというときのために貯金を進んでしているという。〝いざ〟っていつだよ。オイラ達が若い頃は借金してでも遊んだものだが、酒も飲まない、クルマも買わないなんて、何が楽しくて生きてるんだろう。守るだけでは勝てないんだけどねぇ。負けないだけのサッカーは、つまんねぇぞ。人生もそれと同じだと思うのだがなぁ。

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