« シッコ | Main | ファンタジーサッカー第24節 »

September 04, 2007

医療崩壊

Im000021 医療崩壊 小松秀樹著

朝日新聞社 BSIN4-02-250183-9

日本においては医療制度よりも、医療そのものが崩壊しかかっている認識の方が正しい。今回の奈良の件などはまさに典型。リスクの高い領域においては、医師が疲弊しておりモチベーションの低下が危惧されている(というか、すでになり手がいなくなりつつある)。著者は虎ノ門病院泌尿器科の部長さんで、最前線の実情を切々と語っている。実は日本は、アメリカではなくイギリス型の医療崩壊に向かって進み始めているのだそうだ。
構造的な問題にもかかわらず部分最適でしか動け(か)ない監督官庁、社会正義を気取って病院の非だけをあげつらう無責任なマスゴミ、そして警察の介入。人手不足のうえ、下手打てば患者の家族、マスコミ、警察から激しい攻撃にさらされる医療現場は、そうとう過酷なことになっている。生まれてきて当たり前、治って当然と思う患者側の過剰な期待と認識が医者に対するプレッシャーとなっている。救急車をタクシー代わりに使う、医療費を払わない、子供を置き去りにするなど、患者のモラル低下は論外も論外。全部人任せ、自分だけよければそれで良いという風潮がこんな状況を生み出している(そういえば卒論や宿題も他人任せだものな)。

美しい国ってどんな国なんだろうねぇ。

|

« シッコ | Main | ファンタジーサッカー第24節 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/77466/16338619

Listed below are links to weblogs that reference 医療崩壊:

« シッコ | Main | ファンタジーサッカー第24節 »