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August 14, 2007

日本人よ

Nihonnjinnyo_3   日本人よ! イビチャ・オシム/長束恭行訳

ISBN978-4-10-505571-4

この本は、爺の日本に対する彼の“リスペクト”の一端が記されている。日本人が日本人自身を“リスペクト”出来ていないのではないかという意見には身につまされる想いがする。卑下することもなく、慢心することもなく、客観的にその本質を見極めること。まず、そこから始めることが肝要、と爺は言う。

国の運命に翻弄され続けた爺の苛酷な人生からすれば、日本はなんと甘っちょろい国かと映るだろう。それでもなお、サッカーコーチのプロフェッショナルとしてのキャリアから、今の日本をリスペクトし、世界に対抗しうるチームを作るために努力していることは疑いの余地もない。トルシエにしてもジーコにしても、彼らのサッカー観と日本人の特性(特にメンタリティにおいて)とにギャップがあったことは疑いようがない。あくまで、「外」から見た日本人像がベースになっているのだ。

爺はサッカーの日本化を標榜しているが、真の「日本化」は日本人にしか出来ないとオイラは思う。日本人のことを一番知っているのは日本人のはず、いや、でなければならないのだから。もし、それが出来ないならば、日本人は一体何を拠り所に世界と戦おうとしているのか。そもそも、日本人とは何なのか。レフェリーへの愚痴やスポーツジャーナリズムのレベルの低さを嘆く項もあるが、それ以上に、我々に対して日本人であることを“考える”ことを爺は提言している。

日本代表が真の代表になるには、やはり日本人監督が世界とやりあえるだけの力を持ってこないと駄目なんだろうなと思うと同時に、それは、日本人のアイデンティティ確立(真の国際化)の旅でもある。「強い」ことよりも「いかに“らしく”あるか」。オイラは大事なことだと思うんだな。

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