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July 17, 2007

不都合な真実

Im000019_1 不都合な真実/アル・ゴア

枝廣淳子 訳

ランダムハウス講談社

ISBN978-4-270-00181-3

映画は観たかったんだけれどスケジュールが合わず、たまたま入った書店のエンドに積んであったのが目に入り、渡りに舟で購入。映画だと、画像の迫力は素晴らしいものがあるだろうけれど、その時だけの印象に終わってしまう。書籍はいつでも見ることが出来るのが最大のメリット。書いてあることは「今行動を起こさないと大変です」ということだけど、大事なことは「まだ間に合う」という認識を持つべきだというメッセージ。厭世的にならず、自分でできることから始めて、それを周りの人たちに伝えていく。それが大事だと。

クルマ業界に関係しながら日々の生計を立てている身としては非常に耳の痛い話ではあるが、経済原理にのっとって人間社会が運営されている以上、これは逃れられない話だと割り切った上で、出来ることをやるしかない。

とにかく、アメリカが自国の石油産業の圧力から開放され(=ブッシュがいる限り無理っぽいが)、本気で取り掛からないとどうにもならないというのも真実。GEは環境配慮が儲けに繋がるということにやっと気づいたらしい。アメ車が売れないのは環境性能が劣っているからだ。その事実に気づかない(見て見ない振りをしている?)GM以下ビッグ3が凋落して行くのは自明の理なのである。

とはいえ、地球がこのまま(というよりBRICSの発展に伴い加速度的に)温暖化が進めば、生きている間に日常生活において顕著な変化が見られるかもしれない、と思うと不思議な期待感に襲われてしまう(例えば海水面の上昇)。どんな環境が訪れても人間が絶滅することはないだろうけれど、来るべき世界にはそれに適応した人間の暮らしが待っているのだ。それは、今より“多少不便”で“多少生命の危機レベルが高まる”世界なのだろう。一度手に入れた快適な生活を手放すことはなかなか難しい。それが嫌だからこの問題が大きく取り上げられるのだが、先進的な生活を維持発展させることが“ガイア”の利害と衝突するのであれば、人類は地球を後にして、自分達の理想郷を誰からも邪魔されない場所で実現するしかない。SF的に聞こえるかもしれないけれど、100年先どうなっているかは本当に分からない。

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