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June 05, 2007

パイレーツオブカリビアン アット・ワールド・エンド

前作が物語の前篇で多くの謎をはらんだまま終わってしまったために、本作への期待が高すぎたのかもしれない。鑑賞前に見どころパンフも配っていて、謎解きの楽しみをあおっていたが、逆にこれが本作をちぢこまらせてしまった一因ではないかと思った。(ネタバレあり)

326744view005_1全体にシリアスで、ジャックのいいかげんさがしぼんでしまった。これも“海賊の自由”より、ウィルとエリザベスとの愛憎を主軸に据えたからに他ならない(エピローグを10年後に持っていったところがその証)。オイラ的な物足りなさは、どうもこの辺にありそうだ(この作品は「キャプテン ジャック・スパロウ、デイビィ・ジョーンズ篇後編」ではなかったのだ)。
謎を一つひとつ解き明かしながらべケット卿との最終決戦へとなだれ込む大筋の構造はシンプルだが、そこに至るプロセスは登場人物それぞれの思惑が絡み、だまし合い裏切りの繰り返しで進んでいく。この複雑な関係をまとめあげるだけでも一苦労だったに違いない。おそらく「整理」の段階での最大の“犠牲者”はクラーケンではなかろうか。前作であれ程の存存感を発揮したキャラクターがいとも簡単にはき捨てられてしまう(物語上の扱いが意外すぎて、こんなのあり?と思ってしまった。流れからすると仕方ないのだが、それにしてももったいない)。冒険海洋映画としてはちよっと残念なことだ。また、「カリプソ」も唐突に表われ消え去ってしまう。終盤の彼女の役まわりが(女神だからといって巨大化する必然性も含めて)正直良くわからなかった。そして、最後の最後、なぜべケットは言葉を発しなかったのか。これもよく分からず。本作のテーマが謎解き故に、こういった消化不良の部分が気になって仕方ない。
面白く優れたエンターテイメントであることは間違いない。笑えるところもある。キースも効いている。ただ「スターウォーズ エピソード3」のようなカタルシスが得られなかったのも確かだ。

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