« U-22日本代表2-0U-22シリア代表 | Main | FC東京1-0横浜FC »

April 20, 2007

ブラッド・ダイヤモンド

アフリカの内戦を下敷きにした映画は数々あれど、これはエンタテイメントとして完成度の高い秀作だった。残虐さ、悲惨さだけが強調されるのではなく、また糞まじめな正義臭を撒き散らすわけでもなく、現実と架空の設定が絶妙のバランスで配合されていて、ストーリーの緊張感は最後まで続いていく。ところどころで生理的にきつい描写もいくつかあるが、2時間強の時間はあっという間に過ぎていく。

Blood_diamond

(ちょっとネタバレ?)

紛争ダイヤの存在を知らしめたということで全米でも話題になったそうだが、社会派映画的側面よりは、純粋にエンタテイメントとしてのクオリティが高いことを評価すべきだと思う。サスペンス、アクション、人間ドラマ、そして社会問題。この映画の中では、いろいろな要素が複雑に絡み合っているが、決して分かりにくいものではない。ストーリーはいたってシンプル。ただ一本調子というわけでもなく、そこここに織り込まれているエピソードによって、時にハラハラドキドキさせられ、時にホロリとなり、時に深く考えさせられる、実に起伏に富んだ内容になっている。また、登場人物の描きこみがしっかりできていて、ありがちな嘘くささがない。人物にリアリティがある(人種対立を扱うことが多いこの手の作品で「アフリカ生まれの白人」という設定は意表をついていた)。その芯の通ったキャラクターを演じる俳優陣も秀逸で、デカプリオなんて、こんなに巧かったのかと見直してしまうほどだ。
送り手の主題はストーリー終盤のアーチャーと教職者との会話の中にあると思う。これはラストへの伏線にもなっている。オイラはアーチャーをヒロイックに見ることは誤りだと思っているのだけれど、それは見る側の判断に委ねられている部分でもある。なんにしても、デカプリオはカッコよかったよ。

|

« U-22日本代表2-0U-22シリア代表 | Main | FC東京1-0横浜FC »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/77466/14752891

Listed below are links to weblogs that reference ブラッド・ダイヤモンド:

« U-22日本代表2-0U-22シリア代表 | Main | FC東京1-0横浜FC »