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April 28, 2007

下流社会

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下流社会/三浦 展

光文社文庫221 ISBN4-334-03321-0

社会が二極化してきていることは、いろいろなところで目に耳にする。ビールのようなものですら二極化してきている。それは、社会そのもの以前に人の価値意識が個人の中で二極化してきていることでもある。このような二極化消費は、バブル崩壊直後から、自由になるお金が限られた家計環境で、バブル期の残影を追うかのような贅沢消費が部分的に残ったことから始まった。価値意識に対する関与度の低い消費は、多少品質を落としてもなるべく安く済ませようというメリハリの利いた生活だ。不況が長引きデフレが顕著になってきたときに、安価の消費スタイルが急速に充実したわけだが、ここに来て景気が多少上向いてきた状況においても、デフレの波に乗ったまま下の部分だけで生活を構成する人が若い人の中で増えてきている。この本では、主に生活意識の側面からの分析にとどまっているが、低所得でも生活していける消費社会基盤が形成されたことが、下流の増加を促進しているともいえる。ちゃんと会社に入っていっぱしの給料をもらわないと生活していけない世の中であれば、彼らだってちゃんと働くだろう。と、書いているそばからこんな記事が。一旦下に入ってしまうと、なかなか浮上できない構造になりつつある。会社を簡単に辞めてしまう連中も後を絶たないが、キャリアアップ目的の転職ならいいが、自分の志向に合わない、きつくてやりたくないといったネガティブな発想で先のこともあまり考えずに辞めてしまうのであればかなり危険だろう。社会構造は個人の力ではどうしようもないからだ。働かない奴らのために税金を使うなんて、という議論もある。個人的には全くその通りと思うのだが、彼ら自身だけの責任でもない部分はありそうだ。これから生産人口が減少していく日本社会。先が見えない。

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