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June 21, 2006

イラク撤退

ここのエントリーとしてはちょっと異質かもしれないが、たまにはいいだろう。W杯でしょんぼり(オイラは全然平気だけど)している間にも、世界は動いているのだから。

イラクといえば真っ先に思い起こすのは「ドーハの悲劇」なのだが(バカ)、この度めでたく自衛隊がイラクから正式に撤退することになった。与党のお偉いさんは、弾1発も撃たなかったし死傷者の一人も出さなかった事を自慢げに言うが、他国の兵士達が大勢テロの犠牲になっていることに対して何の配慮もないとは情けない話だ。確かに日本は戦いに行った訳ではない。しかし、武装集団が他国の軍隊に守られながら、最後にはイラク人たちに守られながら、給水や、道路や学校の補修、医療活動をしていたとは、どこか間違っているような気がしてならない。戦闘の可能性がある地域だから自衛隊しか活動できないという理屈も、他国に守られているのではただの屁理屈に聞こえてしまう。戦う可能性がある事を前提としているのに、戦わないで済む場所を選ばなければならない矛盾。宿営地にロケット弾が打ち込まれてからは、そこから一歩も出なくなったとか、そんなニュースも聞こえてきた。結局、復興支援は地元民の雇用創造という形で実践されたわけで、この一点を捉えるならば赴くのは自衛隊でなくてもよかったはずだ。しかも、職にありつけるからという理由で、地元の部族が抵抗勢力に自衛隊を攻撃させないようお願いしていたという話もある。武装の必要性はどこにもない。結果論かもしれないが、自衛隊でなくてもよかったんじゃないのか。
雇用創造であれば、民間に金を持たせて送り込めばいい。そして治安に不安があるのであれば、彼らの護衛として自衛隊をつけるべきだ。しかし、積極的な応戦が出来ないのであればその意味すらもない。他国の軍隊にお金を払ってボディーガードしてもらった方がずっと安心だ。
自衛隊はその生い立ちから多能工的な集団となっている。戦闘から災害復旧まであらゆる有事に対応できるように訓練されている。ならば、いっそのこと国際救助隊を名乗ってみてはどうだろうか。アメリカが世界の警察ならば、日本は世界のレスキュー。警察の犬としてついて回るのではなく、利害や政治的都合を度外視して、困っている人たちを救う。地震などの被災地に自衛隊はよく似合うのだ。日本独自の国際貢献活動を自ら真剣に考えなければ、いいように利用されるだけで終わってしまう。結局大金を払って誰からも感謝されず、近隣国からの非難と警戒を強めるばかりだ。
政府には今回の派遣の総括を是非にもお願いしたいところだが、どこまで芯を食ったものが出てくることやら。「今回をモデルケースに」なんてバカな事を言うのは止めにして欲しい。マスメディアの存在意義とはこんなところに見出されるべきではないのか。特にNHKには、国営放送とはいえ、政府を牽制する力として期待したいところだ。戦闘状態にある地域(この解釈が今回最大の問題だった)に、自衛隊をあえて送り込まなければならなかった政府の弱腰を隠蔽するようなことだけは願い下げである。さらに、支援の中身についても本当に自衛隊でなければならなかったのか、その検証が必要だ。国民から金を取る以上、国民が知りたいと思う事を正しく伝える義務がある。
頑張ってくれないと、また不払いしちゃうからね。

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