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May 28, 2006

ダ・ヴィンチ・コード

小説の方は文句なし、面白くて文庫本の上中下巻を一気に読み通してしまった。

さて、映画の方をどうしようかと思案していたが、昨日小説を読んで映画を見に行った同僚の一言で見ないほうが幸せだと思うにいたる。いろいろな映画評を見てもあまり芳しいことは書いていないし、金を捨てに行くようなものかとやめにした。大ヒット小説の映画化は本当難しいねぇ。

実際、欧州のキリスト教界がいっせいに噛み付いたのもわかる。信仰のない人間にとっては、この小説に描かれていることがさも事実のように受け取られかねない。教会が子飼いの暗殺者を使ってタブーを守るために人殺しをするなんて、名誉毀損のギリギリってとこでしょう。

キリストが結婚し子孫を残した可能性がある、という歴史ミステリーは非常に興味深いし、原初的なキリスト教と当時の政治が深く関わっていたことなども、まるっきり嘘の話ではないと思う。どこまでが現実にあった話で、どこからが推測や作り話かが混沌としている。それだけ緻密に組み上げられた作品だということだ。さらに、レオナルド・ダ・ヴィンチという歴史的な奇人が絡むことで、宗教的題材が身近な知的欲求を刺激するものとして置換されている。この辺が非常に上手いところだ。

エンタテイメントとしては良質。しかし、その影響力はタブーをテーマとしたゆえに大きかった。先日、著作権の係争のけりが付いたばかりだし、周囲を巻き込む話題性もこの作品の魅力になっているのだと思う。そのなかで、映画がついてこれなかったのは残念だなぁ。

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ダ・ヴィンチ・コード 上・中・下 / ダン・ブラウン 越前敏弥訳 角川文庫

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