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December 20, 2005

新トヨタカップの功罪

世界クラブ選手権とはいいながら、結局、南米対欧州の構造は変わらない。100年たってもこの2大陸以外からチャンピオンが生まれるとはとてもじゃないが思えない(クラブだからこそ余計そう思える)。

決勝戦では、サンパウロ・サポーターが花火焚いたり風船ばら撒いたりやりたい放題。しかも、ピッチには闖入者。運営は問題ないが集客だけは苦労している、というキャプテンの発言がむなしく聞こえる。実際のところ、決勝の観客も公式発表者数を下回っていたのではなかろうか。大会自体はボロボロといった感じだ。

中立地でインターコンチネンタルカップをやるのと、大会自体の本質的な意味が違ってきているのは確かだ。しかし、それでもなお、興行のためだけに開催国枠を要求する某国キャプテンの図々しさには呆れてものもいえない。大会の趣旨を理解して言っているのだとすれば、これはもう各大陸協会への反逆行為に他ならない。カズをシドニーに送り込んだだけでは飽き足りず、うちも出させろとごねるなど恥の上塗りにもほどがある。

この形式になって、第3世界のクラブサッカーを世界に紹介する意味では価値があると思う。これはW杯の歴史とも重なる部分だ。しかし、現代のサッカークラブは、ある意味資本力を表している。ビジネスとして成立しなければ、リバプールのようなチームは作れない。また、ブラジルのような資質と歴史に裏付けられた力は、そう簡単に他の大陸に根付くとも思えない。ポテンシャルを認められたアフリカですらこの10数年停滞しているのだ。クラブレベルともなれば言わずもがなである。

それでも、今回アルイテハドが見られたのは唯一の救いというか収穫だった。同じアジアに所属する国として、ACLがどのレベルのものなのかを体感できたのだ。ファンにとってもそうだが、現場にいる人たちにとっては非常に価値があったのではないかと思う。開幕戦を見る限りにおいてはJでも十分やれると思ってみたものの、2戦目サンパウロとの打ち合いは迫力満点。やはり、アジアといえども高いレベルで闘っている。そこにクラブレベルでチャレンジしていく事の難しさ、と同時に広がる夢=この大会を思うと、果てしない道ながらワクワクする気持ちを抑えられない。その長い道の果てにあるものを開催国だからといって安易に容易に手に入れようとする根性が気に入らないのだ。大会そのものの価値を自ら下げている。

さらに、日本でずっとやる意味はない。世界中をサーキットしてこそ、この大会の価値も上がるはずだ(グローバルカンパニーとしての価値を高めるためには、トヨタだって本当はその方がいいんだ)。さらに、いつの日か、自分がサポートするクラブがその大会にエントリーして、それがイタリアあたりでやったりなんかすれば、いくっきゃないでしょ。まぁ、おいらが生きているうちにはまず起こりえないことだとは思いますがね。

でも、夢は見続けていたいよね。

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