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November 20, 2005

サイボーグ技術が人類を変える

某国営放送の立花隆さんのサイボーグに関する最前線レポート番組を見る。

体を機械に置き換え、それを脳に読み込ませ操縦する技術がここまで来ているのかと呆然としながらも異様な興奮を覚えた。脳とコンピューターがすでに繋がり始めているのだ。「義体」とか「アッセンブル」とかいわれている脳神経工学技術が生み出すサイボーグは現実のものとなってきている。

驚くのは、脳は機械に順応するということだ。生体器官でなくとも自律的コントロールができる。つまり逆説的に、身体とは電気信号によって操縦されているからくりということでもある。さらに凄かったのは、脳そのものに工学的な細工がなされていることだ。パーキンソン病を患者の脳のある部位に電圧をかけることで、脳の異常な電気信号を抑制して“直して”しまう仕組みであり、ネガティブな思考を司る部位に直接働きかけることで「うつ病」を“直して”しまう仕組みである。人間は脳を直接いじり始めているのである。これが何を意味するかは言わずもがなだ。SFで想像されてきたことはほとんど現実になっていくだろう(空を浮く“反重力理論”もこれだと分からない)。

攻殻機動隊の年代設定は2030年代だが、この勢いであれば今世紀中にもあの世界に近いところまで行き着けるのではないかと想像してしまう。銃夢の“チップ”だって、最後に出てきた海馬チップと同じ考え方だ。人間の物理的なシステムはすべて工学的なものに置き換えられることがどんどん証明されている。そこで問題になるのは、「では人間とは一体何者なのか」ということ。脳をいじれば鬱も治る。心の病といわれてきたものは実は脳の機能障害であり、電気信号を整流すれば直ってしまう。人の心とはそんなものなのか、という立花氏の言葉が辛辣に聞こえてくる。

これらの技術が人を生かす殺すかは、使う我々にかかっている。人間は神ではないし、支配するものでもない。その警鐘を鳴らしたかったんだろう。しかし一方で、この番組は素子のような選択もありうることを示唆しているのだ。

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