« FC東京1-0清水 | Main | CL開幕 »

September 13, 2005

ばんぱく

pic_0094.jpg北ゲートから入場するのに1時間かかりますた。早くも倒れそうです。

開幕当初はどうなるかと心配された万博も、来場目標1500万人を大きく上回る来場者を飲み込んで、あと10日あまりで閉幕を迎える。今日も平日とはいえ20万人を軽く突破しているのではなかろうか。気温34度の会場はいまだ真夏の様相。涼を提供するためにそこかしこで撒かれている霧も、アッという間に気化してしまう。こんな苛酷な環境の下で、人気パビリオンには長蛇の列ができる。1時間待ちは当たり前。4時間ぐらい待つところもあるという。先月まではすぐに入れた外国館ですら20~30分らしい。期間券を持っている地元の人は何度でも来れるからいいが、遠方から1度限りできた人たちは、とにかく土産話にできるような体験をひとつでも持ち帰ろうと、果敢に列の最後尾に並んでいく。それにしても感心するのは日本人の我慢強さだ。大きな混乱もなく、そう文句も言うわけでもなく、自分の番を待ち続けている。オイラには無理だ。列が流れていればまだしも、簡易椅子に座って団扇を仰ぐようになっては、一体何をしに来たんだかわかりゃしない。

そういえば、地元の女の子に聞いたのだが、名古屋の人は新しいものにはなかなか飛びつかないのだと。だから、開幕当初は地元の人たちも様子見だったそうで、入場者数も思ったほど伸びなかった。そのうち、新しい物好きな人たちがまず偵察に行って、いいものだと分かると地元のつながりで今度はあっという間に評判が広がっていくらしい。実際お得な期間券効果もあって地元民のリピートが入場者数を支えている。ある意味地方博覧会といわれても仕方ないな。

名古屋は閉じた違う国だ、と彼女はいう。名古屋の“田舎”に広がる“世界”。この同時性こそが万博の魅力であるにせよ、毎日ネットで世界とつながっている現代においては、それもなんとなく滑稽に見えてしまう。多くの国が観光誘致的狙いで出展しているし、企業パビリオンも実験的な技術を提供しているが、我々のイマジネーションを大きく超えるようなものはない。世界中の遺産や最先端技術の実物を見る、体感する、その経験は尊いが、もしかしたら会場で我慢し続けることを経験することのほうが価値があるかもしれない。

いやいや。それでも万博の「自然の叡智」というテーマとして、地球環境をこれからどうして行くのだろうかという問いかけについては考えるところもある。エネルギーについては、ヘリウム3というウランに代る核融合炉原料が月にあるという。無限ともいえる太陽光エネルギーをダイレクトに宇宙から取り入れることもできるかもしれない。また、増え続ける人口を自ら殺すことで調整してきた人類は、ついに地球外にその生存領域を求めるときが来るかもしれない。地球を大切に、といったところで、これだけ発達した文明社会を支えるためには地球資源を削り続けていくしかないのだろう。ごみを分別しようと、いつかはすべて清算しなければならないときが来る。それがちょっと遅くなるぐらいだ。「叡智」とは後退を意味しない。人間として今を乗り越え新しい世界を作り上げていくことだと思う。「人」を「地球」を救うのは「技術」だと確信する。

電気もガスも上下水道も使わないで生活できる人だけが地上に残れる、というような法律が制定される社会、世界が現実のものとなるのだろうか。重力の虜となった人々、というシャアの言葉が思い起こされる。

|

« FC東京1-0清水 | Main | CL開幕 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/77466/5922018

Listed below are links to weblogs that reference ばんぱく:

« FC東京1-0清水 | Main | CL開幕 »